リバー・オブ・グラスの作品情報・感想・評価

「リバー・オブ・グラス」に投稿された感想・評価

ここではないどこかへ向かおうとして結局出られない、わたしはどこへも行けないのだろうか?あの夜のプールでの出来事にトキメキはしたけど結局映画みたいなことも起こらなかった、何者にもなれないし、それならばハゲダサ金なし男に用なんてないよね〜
そして渋滞で終わるラスト!最後の最後まで軽快に走り去ることは許されない

エンドロールのローファイUSインディーにもほんとバカみたいに嬉しくなる
(ちなみにソニックユースのドラマー、スティーヴ・シェリーが創設者のSmells Like Records所属バンド)
90sインディームービーならハートリーより圧倒的こっちっしょ!!!!!
kyun

kyunの感想・評価

3.5
さいこー。映画ってこれだよね。
自分のことしか描いてないのがいい。
フロリダのピンクと水色の空かわいい。
プールで漂ったりとかゴルフバッティングとか無為な遊び・時間が良い……というのは頭ではわかるんだけど、個人的には見る時期が悪く、ファンタジーにしか思えなかった。撮影も良い、編集も良い、俳優の佇まいも最高で、エンドクレジットのくそダサロック音楽だけが玉に瑕、それでも全然響かないのだから、今の自分はどんな映画を見てもノれないのかもしれない。
所詮映画なんて心に余裕のある時にしか響かないのではないか……という不安が増えるだけだった。そんなのは映画に限らずだけど。

追記:わかった。暴力に夢を見てるからノれないんだ。警察署の死体の写真は生々しいのに、主人公はいつも死体(存在するかどうかもわからない)から目を背ける。暴力のリアリティを最後まで知ることなく逃げ続ける。『ナイト・スリーパーズ』でもテロの結果は示されず、死体も靄の中にぼんやり見えるだけだった。
mare

mareの感想・評価

4.0
何者にもなれず人生の旬の時期を通り過ぎ、そんな飽和した日々の中で起きた突然の危機に心躍らずにはいられない彼女。空虚な逃避行の中で一抹の不安を抱きながらも無責任なヒロインになれた憧れのひととき。全てが空回りに、想像だけが膨らんでいく、必死なのは自分たちだけ。ロードムービーなのかラブストーリーなのかクライムなのか、どれ一つとしてカテゴライズするにはこの2人はまだ未熟で滑稽にすら見えてしまう。しかし映画として俯瞰して観ると、このフリーダムさが不思議とクールに映ってしまう。これははじめてジャームッシュ映画を観た時の感覚に近い。ジャズドラマーの父親が叩くマックスローチばりに自由なドラムオンリーの劇伴も、この荒涼としただけの風景に遊びを与えているし、一見まとまりがないようでかなり洗練された映画だと思う。あまり深入りしすぎたら色のない世界に逆戻りしてしまうような危うさにユーモアが絶妙に混ざり合っている。90年代の空気感そのものだ。
akubi

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4.8
なにかになりたかった。なんでもいいから。わたし以外のなにか。逃げだしたかった。ここから。世界を逆さまにみたって目を回してみたってなにもかわらない。斧をふりまわしたあのひとのことを考える。なにひとつうまくゆかない毎日に、つまらないおもいが埃みたいにたまってゆく。
こんなにも あお が綺麗なのにね。
I think I'm blue。

可笑しくて哀しくてそんな日々が愛おしいのに憎らしい。けれどこんな映画のおかげでわたしもだれかやじぶんを殺めなくてすんでいるのかも。
そんでめちゃくちゃ笑っちゃったから、ごめんね。っておもってぎゅっとだきしめる。あのこやわたしを。
どのへんから火がついたのかよくわからないがケリー・ライカートという監督は感度の良い人に大人気みたいで満員の映画館で観たんですけどそれでこれは違うなと思って、こういうのは3人ぐらいしか客が入ってない場末の映画館で寝ながらなんとなく観るやつだなと思って、そういう環境で出会って初めて輝く映画だと思った。

「ファイブ・イージー・ピーセス」みたいな退屈系ニューシネマとかアントニオーニの倦怠映画みたいなやつの90年代アメリカ版。出てくるモノや場所や状況の全てが映画的に想定される通常の機能を果たさないところが今のフェミニズムと呼応してウケてるのかな、とか思う。なんもないところに屹立する空虚な高速道路の場面がよかった。
kkcckkcc

kkcckkccの感想・評価

4.4
リアルで間抜けな日常動作にノワールとかスコセッシの犯罪モノみたいなモノローグ被せるのがいきなりバッチリだった。哺乳瓶にコカコーラだし。
殺したか殺してないかはどっちでもいいようにしてると思う。あそこより手前で置き去りにしてるように見せてるショットの説明がつかない。
最高
シネマQ

シネマQの感想・評価

5.0
何かが起きたように思えても何も起きないし、どこかに行こうとしても行けないし、どこに繋がってるかも分からない高速道路にすら乗れない悲しさに泣ける。
全員ポンコツ過ぎて、凄い共感してしまう。
めちゃめちゃ絶望的なのに軽さが素晴らしい。
MetroMatsu

MetroMatsuの感想・評価

3.5
なんか、この緩い間抜けな感じ好き。
この人の他の作品が観たい。
ってかモーテルにいた、あの髭親父は誰やねん。
PARPAR8266

PARPAR8266の感想・評価

4.2
これは好きだった!
ケリー・ライカート作品の中では1番好き!
所々、可笑しな所が散りばめられていて、思わず吹き出してしまうくらい。
展開も男女の逃避行だから、いろんな問題が起こって、なんとか困難を乗り越えようと頑張るんだけど、
そもそもマザコン30男とちょっと様子おかしい女のコンビなんてうまく行くわけない!笑
いろいろツッコミどころ多いんだけど、面白い!で、なぜかイケてる!カッコいいシーンとかもある。不思議!

結構好きでした!
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