ぺー

リバー・オブ・グラスのぺーのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
3.6
映画 リバー・オブ・グラス(1994)アメリカ/76分
監督 ケリー・ライカート
脚本 ケリー・ライカート
   ジェシー・ハートマン
主演 リサ・ボウマン
   ラリー・フェセンデン

自らの思春期の頃の理想を映像化したケリーライカート監督の長編デビュー作品。
90年代のフィルムであの古臭く汚いが空が青い時代を映し出す。
コージーとリーの、リーが盗んだコージーの父の銃で殺人未遂を犯してしまうことから始まる逃避行。
とても作品としては落ち着いており、どこか遠くへ抜け出したい30代主婦の女性の像を描いていた。
子供を育てることを拒み、この閉鎖感のある街から出ていくこと、映画のようなシチュエーションを望んでいること、それら全てを叶えようと、とりあえず普通に逃げる。
登場人物の怠さと汚さが心地よい。
リーを撃ったのは、リーが自分をどこか遠くへ連れ出してくれる存在だと思っていたのに、全然違うただの優男だったからなんだろうな。
目的は一緒なのに考え方は違かった。
コージーの父親も段々この街での生活が飽きている様子を銃を落とすという演出で描いているのが斬新だった。
法を跨ぐ彼女、どうなんだろ。
プールでバスケするおっさん好きすぎる。
恋愛タイプでいうとコージーはプラグマ型、リーはアガペ型だろう。
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