せ

リバー・オブ・グラスのせのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
2.9
先日、また代々木のnopeカフェに行きました。(まさに映画ファンのためのお店で、「シャイニング」風のトイレの内装がたまにTwitterで話題になってる所です)

そこでは今、たぶん平日限定で洋画やドラマに出てくる四角い白い箱に、赤の中国風の建物がプリントされたテイクアウト中華料理が食べられます。
それをいただいた日にテキトーに選んだこの作品にも当然のように出てきて笑いました。アレに憧れがある人はぜひnopeカフェへ。



 
美しい青空なのにとにかく憂鬱なマイアミ。

車、服、空の青色が印象に残るが、鮮やかな青というより灰色に近い色に見える(思える)のがこの映画。

何者にもなれない無気力そのものの30代主人公コージーと、バーで出会った銃を所持するリーの逃亡劇のつもりだが実はぜんぜん逃亡劇になっていなさそうな、
ロードのないロードムービー。

誰も自分たちを観ていない。
殺人者にもなれない。
ゴキブリだって本当に殺したか怪しい。
...という終始悪く言えば退屈で
よく言えばとにかくユルく、
ある意味リアル。

いろいろな映画を見ていると
登場人物ってみんな何者かはっきりしてるけど現実世界に生きる私たちの人生って結局ほとんどの人がこんな感じじゃない?
ていうのがまあじわじわくる...。

だらしなくて汚くて目が死んでる登場人物たちに憤りと嫌悪感を抱くのはどうやら自分を見ているような感覚になるから、
だと思いました。

リーの俳優のデコ広すぎてちょっとやだった笑(人の見た目のこと悪く言うのはよくないけどあまりにもインパクトありすぎて)大村益次郎?

わたしとしては、短いからギリ見れた。
終わりはちょっとびびった。
ただ退屈っちゃ退屈なので
苦手な人は多い気がする。
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