無差別イイネは咒殺

怪談新耳袋Gメン 復活編の無差別イイネは咒殺のレビュー・感想・評価

怪談新耳袋Gメン 復活編(2017年製作の映画)
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「本物の霊・および怪奇現象を撮る」を命題に、やらせ一切なしで心霊スポットを巡る『怪談新耳袋 殴り込み!』シリーズ通算13作目にして、待望の復活です。

やらせ無しのため、霊を収めるために心霊スポットでバチアタリなことをしまくりますので、ある種の日本版『ジャッカス』です。

が、いつもこんなヒドかったっけとなるぐらいのモラル崩壊っぷり!

卒塔婆は持ち帰るわ、腐ったお供え物食べるわ、線香を壁に投げつけるわのバチアタリのフルコース状態です。

最後の方で暗闇の中、作戦会議をするシーンがなんか楽しいんですね。

地面にステッキや足で図を描いて、あーだこーだ言うのです。

このシリーズはやらせ等無い為、たしかに派手な見せ場はいつも乏しかったりするのですが、なによりこの「心霊スポットに友達と行ってる感」が楽しいですね。

だからこうやって心霊スポットでワーキャー叫ぶ出演者の方々と、またその現場のジリジリする恐怖を体感できることが大事になってきます。

その点で、今回は編集も映像もシリーズ屈指のホラー要素強めになっております。

いつものちょっとチープ(味がある)な編集は今回抑えめで、全体的なトーンもちょっとドキュメンタリーっぽい編集になっていたりして、ムダなくテンポよく展開されていきます。

また映像も綺麗な上に陰影のコントラストが効いていて、今まで以上に見ていて怖い映像でした。

心なしか映像は前より安定して見やすく、音もすごいクリアになったような気がします。

出演者が減っているところは気になりますが、できればこれからも毎年見ていきたいので、今後も何卒宜しくお願い致します。