トルコ移民のヌーリと結婚したカティヤは幸せな家庭を築いていたが、ある日、白昼に起こった爆発事件に巻き込まれ、ヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまいます。
警察は当初、トルコ人同士の抗争を疑っていたが、やがて人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明。愛する家族を奪われたカティヤは、憎しみと絶望を抱えてさまよいある決断をすると言うストーリーです。
実話を元にしたクライム映画です。
とても重く悲しくて辛い映画でした。
大好きな夫と最愛の息子を爆発事故により突然失った母親に焦点を当てストーリーは進んでいきます。
最愛の家族が亡くなったと言うのに悲しみに暮れる間もなく、かつて薬の売人をしていた夫がトルコ出身ドイツ在住という事から犠牲者なのにも関わらず、なにかよからぬことをしていて揉め事に巻き込まれたのではないかと疑われてしまいます。
爆破テロと分かって、容疑者夫婦が逮捕され、裁判が始まるのですが、被害者であるにも関わらず、人種や前科をあげつらわれ、なかなか思うような結果の出ない裁判にカティヤの心の傷は深まってゆきます。
裁判シーンは終始リアルで緊張感があるのですが、何とも言えないイライラ感が募ってしまいました💢
もしも自分の家族に突然悲劇が起きたならば、そのときに自分だったらどうするのか? と考えてしまいました。
これ以上ない悲しみを湛えて迎える衝撃的な結末に心を強く揺さぶられ、ラストの最終決断に絶句しました😱
ダイアン・クルーガーさんが今までの作品で見た事のない姿で、タバコを吸い、薬物にも手を出し、タトゥーを入れ悲しみにくれる表情や、友達の幸せな姿を見てやり切れない表情をしたり、犯人に食って掛かるシーンなど鬼気迫る演技がとても素晴らしかったです👏
心揺さぶられる映画なのでおすすめです🎬️✨
