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女は二度決断するのLIAMのネタバレレビュー・内容・結末

女は二度決断する(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

簡単によかったと評価できる映画ではないけれど、心に残る映画でした。政治的な側面よりも、テロリズムの被害者にすごくフォーカスを当ててるのが印象的。邦題にある2度の決断は第3章に集中しているように見えるけど、個人的にはバスタブのシーンが1回目で、ラストシーンが2回目なのかなと思う。目には目にを的なアクションは決して許されるものではないけれど、彼女の悲しみや怒り、裁判や犯人を追い詰める様は全て家族を愛してるというすごくプリミティブで人間的な感情に紐付いているんだろうなと想像する。だからこそ彼女の最後の決断は彼女自身を救うものになっているのかなと私は思います。スリービルボードに続いて家族の喪失をテーマに人間の生々しい感情を描いている作品に2018年は公開されてますね。平和ボケしがちな日々の中で、たまにはなんとも言えない感情に浸ることも大事かなと思います。
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