前作よりも、大規模なミュージカル映画になっていた。
でもちょっと全体的にミュージカルへの入り方が雑だったように思う。前作では音楽が自然と生活の一部として存在していたし、悲しさからであれ嬉しさからであれ「歌いたくなる瞬間」に歌を歌っていた印象だったが、今作では歌を歌うためにイベントや心情が用意されたような印象だった。
新しい登場人物への説明も特になかったのに、けっこう大きなどんでん返しをその人達に与えていたりと、設定とストーリーの粗さが目についたかなあという気持ち。
とはいえドナの若い頃のストーリーを見られたのはよかったし、彼女の人生が虚しさだけではなかったことが知れただけでもよかった。