Ayako

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴーのAyakoのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きなミュージカル映画の一つMamma Mia!の続編ということで見てきました。

綺麗なエーゲ海の島を舞台に、思わず踊りたくなるABBAの名曲たちを、
豪華キャストで歌って踊ってと良さはそのままに、若かりし頃のドナ役のリリー・ジェームスという新たなスターを迎えて、華やかさを増してカムバック!『シンデレラ』でリリーを見たときから、スターのオーラはあったものの、こんなに天真爛漫な役もできるとは思わなかったので、とっても新鮮。
メリル・ストリープの演じた役という重役もなんのそので、伸び伸びとわかかりし頃のドナを演じていたのがとっても印象的でした。ダイナモスのターニャとロージーの若かりし頃を演じた女優さん二人も本当にそっくりなキャスティングで感動しました。アマンダ・セイフリッドは年を重ねても、いい意味で透明感があり、人を惹きつける素敵な女優さんだなぁと改めて感じました。

一つ残念だったのは肝心のストーリー。
前作では詳細が語られなかった、ドナと”3人のパパたち”の馴れ初めが細かに語られていて、なるほどと頷けるところもたくさんある一方で、
話のポイントが、とっちらかってしまっているのが少々残念でした。
前作は、結婚式を前に二人よりそってきた母と娘の感情の機微と、母親の昔の忘れられない恋人との再会というところに焦点が定まっていたものの、
本作は、ドナの若い頃の話なのか、それとも、スカイと無事に結婚したソフィーのその後の成長を追いたいのか(その中でも、ホテルの経営の話なのか、妊娠の話なのか。)、細かい話に終始してしまっている感があり、ドラマ感が足りないという印象を受けました。そしてそもそも、母のドナが死んでいるという設定は必要だったのか?などなど。(メリル・ストリープの出演の仕方も不自然だし、出演時間もストーリーではなく、エンディングの方が長いという。)

とってもいい映画だっただけに、少々残念な続編という感は否めず。

新解釈を加えた関連作くらいな気持ちで見れば普通に良い映画です。
Ayako

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