このレビューはネタバレを含みます
ミュージカル映画の続編って、なかなかないけど大成功だった！
続編やシリーズモノって、どうしても続編として…って言われる一方、単体としては…って両サイドからモノを言われることが多い。ハリウッドでシリーズ映画がいつになっても作成されてたり、昔のシリーズが変なタイミングで復活したり、どうしても商業的にシリーズの看板を使われることがよくある。
特に最近はシリーズ映画は、個人的には残念な結果になりがちだと思っている。
スターウォーズ フォースの覚醒は個人的には成功した作品。シリーズファン接待と単体作品としての完成度が高かった。
2009年公開マンマミーア続編の本作も、前作ファン接待と単体としてのオリジナリティが上手くできていた！
元々ブロードウェイミュージカルを映画化した1作目マンマミーアは、ABBAの曲をこれまでかと使い、ミュージカルシーンをバンバン入れてハッピーな映画になっていたのがヒットした要因。アーティストのライブみたいにウキウキして、何度も観たくさせるものだった。実際に私は当時３回観て、最近爆音上映も観てきた。
対して続編のマンマミーア ヒアウィーゴーは、全体的にノスタルジーな想いにさせるしウェットな感じが多く対照的であった。特に序盤の衝撃展開で、前作ファンならウェットにならざる終えない。
そこから、ドナの若かりし日の物語が始まる。ドナがどうなるかは前作を観てればわかることだけど、わかっているからこそ切ないし、エモい気持ちにさせてくれる。
出てくる若かりし頃のキャスト陣もそっくりな人もいれば、ちょっと似てる人もいたりで面白かった。ちゃんとキャラを崩さず演じてくれていた。そこに本当のに感謝。
最近同じキャラに見えない映画を観たもんでね…
中でも主役のリリー・ジェームズ！主役のオーラが凄い。メリル・ストリープには似てないけど、なぜかドナに見える。そしてアマンダ・セイフライド演じるソフィの母に見える。親子なんだな2人！ってちゃんと感じる。2人とも歌唱力凄い。ヒロインの歌唱力はミュージカル映画に1番大切。男はそんなに上手くなくても、ヒロインの歌声で観客を圧倒できる。
ミュージカル映画に重要なこととして、サントラが魅力的か。前作は正直ABBAの曲に頼ってた。それが良かったのだが。今回は前作で使われてた曲は大体半分くらい。
もしかしたら前作ファンも同じ曲でやってほしいなんて思ってたかもしれない。
でも、同じことやっててもキャスト変えて前作コピーになってしまう。
今回初めて聴いた曲も魅力的な曲を多かった。前作で使われてた曲がまったく違うようなシーンで使われて工夫されていたし、ここぞという時に主力ナンバーを使ったりで、素晴らしかった！
前作から9年だけど、前作キャストの白髪の量（染めてるかも）で、なんか自分の9年を思い返したり、前作観た当時のこと思い出したりしてしまった。
本作でターニャ&ロージーやパパ候補３人組がドナとの思い出を振り返り、ノスタルジーな気持ちになっていると並行して、自分もノスタルジーになれたことに感謝！
こんなに長くダラダラとしたレビューを、最後まで見ていただきありがとうございます！
この作品にはかなり思い入れがあったので、熱が入りまとめられませんでした。
まさにHere We Go Again（原題サブ）だった。
