南森まち

ヴェノムの南森まちのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
4.5
会社をクビになり彼女にもフラれた男が、宇宙生物に体を寄生され生活が一変する…というお話。

内容はさすがMARVEL。息をつく間もないアクションとやりとりの連続。とても爽快感があり、「112分」という脅威の短さ。
主人公紹介、謎の生物の襲来と特徴の紹介、"敵"の紹介、主人公の変貌、ラストバトル…これだけの内容をこの時間で収めるのはとても素晴らしい!!

本作は公開時のプロモーションで失敗したと思う。キービジュアルの、生理的嫌悪感を与えるヴェノムの姿がどアップで映り、デッカく「最悪」の文字。
あれでは女性層やホラー苦手な人や子どもは観に行かないわなぁ…しかも「最悪の映画」なのかな?、という不安をかき立てられた。
非常に惜しいことをしたと思う😅

ストーリーラインは日本人にとっては『寄生獣』です。どっちが先とかは置いといて。
『寄生獣』では利害関係が一致し完全に"共生"していましたが、本作では寄生生物が完全に優位なので、行動の動機次第で主人公は弱くなったり強くなったり不安定。
寄生獣の主人公は人を殺さないように動くけれど、ヴェノムは目的の為なら平気で警官も殺してしまう。

この不安定さが魅力的かつストーリーが作りやすそうな設定で、色々な話が作れそうですね。

ただ、ヒトは今んところ影が薄くなってしまい、ただの隠れ蓑になってしまっているところが、寄生獣に比べて物足りないかな?
西遊記で言う緊箍児のような何かがあるとさらに面白くなりそうなんですが、どうなるのかな〜?😉

次作も楽しみです!オススメ!