幹陽

BPM ビート・パー・ミニットの幹陽のレビュー・感想・評価

3.0
衝撃的だった。
正直この作品は好きじゃない。
でも観て後悔は一切ない。

きっと好きになれない理由は
偏見をなるべく持たないようにして生きてきたつもりだが、
度々ある濃厚で生々しい同姓同士の性行為のシーンや、
エイズの人達の過激なデモシーンで、「強い違和感」が自分の中にあることに気付いたからだろう。

主人公達はただ精一杯他の人と変わらずに生きてるだけなのに、
僕を含め、同姓愛者でもなければエイズ感染者じゃない人はその人達に「違和感」を覚える。
だけど「違和感」を感じるのは失礼だから、偏見を持たずに理解しようとするのだが、結局のところ深いところでは全然理解できていない。

そう、僕は自分の浅はかな「理解」に気付かされたのだ。
だからこの作品を素直に好きになれないのだろう。

しかし、観て損は絶対にない作品なのは間違いない。
体力が有り余ってる時の観賞をお勧めする。
幹陽

幹陽