Naoya

ジュピターズ・ムーンのNaoyaのレビュー・感想・評価

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)
2.9
医療ミスで病院を去った医師は、難民キャンプで働いていた。ある日、被弾し瀕死の重傷を負った青年が運び込まれる。彼は突然、重力を操り浮遊し始める。コーネル・ムンドルッツォ監督のSFアクション作。要ともなる浮遊シーンは幻想的で、未知なる能力の雰囲気がよく出ている。浮遊だけでなく、重力を操るという点で、様々なバリエーションで見せられ魅力的。SFだからこその映像構成が光る場面が多々ある。単にSFに特価しただけではなく、移民問題やテロなど、宗教や信仰などの現代に通ずる内容をしている点が、よりリアリティを出している分、不思議な力が際立ち、異質感、青年の特別感が目立っていて良いSF加減。光る内容はあるが、全体的なドラマパートのインパクトが弱いので、弛れる内容はある。全体的な物語に引き込まれる要素が少ないのが惜しい内容だが、余韻は残る印象的な物語。
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