何とも不思議な映画です。
ファンタジーであり、難民の苦悩を扱った社会派であり、逃亡劇としての緊迫感あり、父息子愛あり。
ジャンルレス映画と聞き、大いに納得。
難民テーマをここまでエンタメとして作り上げた監督は凄いです。
序盤の射撃からの逃亡は、緊迫感あふれなおかつセンス良く表しているため、かなりのめり込みました。
この映画はいったいどこへ行くんだろうと、先の読めない展開が中盤続きますが、終始思わされるのは、そもそも彼はどうして浮遊しているんだろうかという疑問。
その答えが分かる終盤は大いに考えさせられ、また深い愛に包まれて涙しました。
躍動的なカーアクションも挟みながら、緩急織り交ぜた展開に監督の手腕を感じます!
とにかく、これは映画館で観るべき映画です。