原題は「You Were Never Really Here」
=お前は初めから存在しなかった
ある政治家の娘を、囚われている売春宿から救いだす簡単な仕事のはずだったが…。
ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技。
リン・ラムジー監督の脚本と映像美。
エカテリーナ・サムソノフの悲しげな瞳。
ジョニー・グリーンウッドの神経質なサントラ。
ストーリーは悲しく酷いし、グロシーンも多め。虐待とFBI時代のトラウマによるPTSDと自殺願望に苛まれる男、彼が唯一守っていた母親。ホアキンもかなり緩んだ体型と苦悩が暗く痛々しくて、とても誰にでもオススメできる作品ではない。それでも。
非常に言語化が難しいけど、とても好みだった。
確かに物語としては「Leon」であり、テイストとしては「Drive」に近いけど、暴力と妄想のシーンがより暗くリアル。
“It’s a beautiful day”
どっちが現実?
とも思えたけど…あの店員がまた効いてたな。