これはキツイ。
この最低の夫婦を全力で否定してやりたいのに、じゃあお前は完全にこの二人のような一面はないのか？と突きつけられてる様な気分になる。
お互い新しいパートナーも見つけているので早く離婚したい、子供は二人とも引き取る気はなく疎ましく思っている…という最悪のシチュエーション。
観た人は触れずにはいられないあの子供の顔！！
ドアの後ろに隠れて聞いてしまった時のあの子供の顔を思い出すと自分は子供にあんな顔させるような奴じゃない！と思うけれどそれはこちらが客観的に観ているから。
あの子供の顔をあの夫婦は見ていない。
自分達のことに夢中で子供にあんな顔させていることを知らない。
そして子供は失踪する。
鑑賞中はあの夫婦の新しいパートナーとの生々しいセックスシーンとか見たくもない裸がいつまでも映されていたり、不快だったが、そもそも人間は不快だろというような話でもあるので、観終わった後はあれは必要なシーンかと自分で自分を納得させた。
どうしてこんな二人が結婚したのか。
妊娠したから。
そもそも私は自分の母親から逃げたかった。
そんなに好きでもなかった。
堕ろせば良かった。
この稚拙で最低に思える女の発言だけど、子供を理由に結婚することは珍しくない。
自分の古い知り合いに結婚しようかどうか考えてするもんじゃない。してみないと分からないし、子供産まれたら結婚するしかないからと言っていた×2の男がいた。
二回の結婚生活でそれぞれ一人ずつ子供がいるのだが、奴はこの映画よりもっと小さな子供がいながらも不倫していた。
今はどこでどのように生きているのだろうか。
当時めちゃくちゃ軽蔑していたけれど、今再会したらどう接するのだろうか。
映画がきっかけで誰かを思いだすという素敵な映画体験。
