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「ラブレス」に投稿された感想・評価

benno

bennoの感想・評価

3.7
大企業に勤めているボリスと美容院を営むジェーニャの夫婦には12歳の一人息子アレクセイがいますが、どちらにも新しいパートナーが出来て離婚協議中…。

離婚後の生活にアレクセイを必要としない2人はある夜、激しい口論の末息子を押し付け合うのです。

それを自分の部屋で泣きながら聞いていたアレクセイは、翌日姿を消します…。

自分の保身しか考えない父親…
自己の欲求を満たすことしか考えない母親…

愛を与えられず、エゴに満ち、自分の快楽しか考えられない無関心な親に見捨てられ…声を殺して嗚咽するアレクセイの姿は……苦しすぎて見ていられません…。

特に高圧的な母親は見るに耐えません…息子とはいつもスマホを見ながらの会話…警察に息子のことを尋ねられても「〜と思う」としか答えられないのです。

息子を見ようとしない…知ろうとしない…

他者への理解の無さ、共有意識の無さを露呈します。

そしてそれは終盤テレビで流れるロシアの2012年に起きた内戦のニュース映像への問いかけでもあるようです……"無関心"

その中でも唯一の救いは…無償で相手のことを優先し、献身的な立場を一手に引き受けたボランティア救助隊の存在です。必要以上に誇張せず、ただ淡々と彼らの他人のために尽くす姿を映し出します。…その映像に自然と涙が…。

寒い雪の降るロシア…ボランティアの人たちはアレクセイのチラシを電柱に貼っていきます…しかし通り過ぎる一般人は見向きもしません…

この世界に蔓延する"無関心"の残酷さをこれ以上ないくらい思い知らされました。

ラスト…アレクセイは…?映し出される映像が意味するものは……。


thanks to; Lenelyさ〜ん𓂃 ʚϊɞ ⋇*・゚
leyla

leylaの感想・評価

3.8
この監督はどの作品も陰鬱だけど、これまた救いようのないストーリーだった。でも割と好き。

離婚寸前の夫婦。望まれずに生まれ、愛されずに育った12歳の息子アレクセイは、ある日、夫婦がお互いに息子を引き取りたくないと言い争っているのを聞いてしまい、翌日消息を絶つ。

誰にも愛されず、自分が邪魔者だって知ってしまったら子供はどうすればいいんだろう?切なすぎる…

夫婦はお互いにパートナーがいて家に帰らず、息子がいないことにも気づかない始末。
地元ボランティアの人たちと捜索を続けるが、子供は見つからず不穏な空気のままストーリーは展開する。

エゴ丸出し。この夫婦は別のパートナーと一緒になってもまた同じ道を辿るだろうと思わせる描き方が怖かった。

妻は、罵りまくる自分の母が嫌いなはずなのに、実は母娘で似ていることに気づかない。負の連鎖が続くところもまた怖い。

人間の愚かさをヒリヒリした描写で容赦なく描くのがスビャギンツェフらしい。血も涙もない。ラストの余白もまた冷酷。

この作品の舞台となっているのは2012年でプーチンが大統領に返り咲いた年。TVやラジオでしきりにロシア情勢やウクライナ紛争を伝えるニュースが流れます。当時のロシア人の無関心、無気力さと、子供に無関心な親の気持ちとをシンクロさせているようです。日本人には理解できない一面もある。

先日観たハネケ監督もSNSがテーマになっていたけど、今作でもSNSに夢中になっている母親が何度も描かれている。巨匠たちが今人間に対して危惧していることは恐らく同じようなことなのだと思う。

ジャケ写のキャッチコピーに、今作が最高傑作と書いてあるけど、個人的には『父、帰る』が一番かと。
ボリスとジェーニャの夫婦の離婚が成立。
それぞれ新しい相手と新婚生活を始める予定だが、息子のアレクセイの処遇が未だに決まらない。
お互い喧嘩ばかりであり、アレクセイはその状況に嫌気がさし家を飛び出してしまう。

冒頭がこのやり取りなので、いかにして夫婦が元の鞘になどと考えていたが、この映画は息子がいなくなってからの話である。

離婚あくまで自分たちの都合であり、子供が置いてけぼりという描写はありえる状況。
子供がいないことに2日間気付かないという信じられない辺りも妙にリアリティがある。

ラストは濁しているのだが、どちらとも取れるやり方。
監督が「父、帰る」の人と知って納得。結論を出す題材ではないと。
hisauk

hisaukの感想・評価

3.1
離婚間近の冷め切った夫婦。
お互い別のパートナーが既に存在していた。
2人の子供であるアレクセイをお互いおしつけあっていた。
そんな両親を見たアレクセイは翌日姿を消してしまう。


最低最悪の夫婦、親。
子供がいるのに大喧嘩、アレクセイを押し付け合う醜い姿。
暗い場所で泣きじゃくりながらそれを聞くアレクセイが不憫でならなかった。

元々ジェーニャは夫であるボリスに愛情があったわけではなく利用したわけで。

子供を出産した後、我が子を見たく無かったと愛人にあれこれ言っている。
こんな冷たい女と結婚しようと思うだろうか?
胸糞悪さ全開。

アレクセイ以外の主たる人物は自分の事しか考えていないように思えた。

「子供が失踪した事で自分を見つめ直す」
と書かれていたが、私にはとてもそんな風には見えなかった。
特に母親は。

後味の悪い映画だった。
きつね

きつねの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

扉の後ろで夫婦の会話を聞いて絶望するアレクセイの表情が悲しすぎた。。
あのシーン、トラウマになりそうな位辛い。

子供にあの顔をさせた夫婦は地獄に落ちろ。。。
自分達だけ幸せになれると思うなよ。。
現に夫の恋人は既に不安になっているし、根底が薄情なやつだということを見透かしているね。
そして妻の恋人は、本当に愛されたいのは娘からなんじゃないの。娘に会えない寂しさを紛らわしてるんじゃないのかな。
離婚した後も本当の幸せを掴むことはできない人達です。

ラストの夫婦の虚無表情は、息子を探し続けるほどではないけど心のどこかでは引っかかり続けているという感じなのかな。でも探し続けないということは無関心ということ。

アレクセイが不憫すぎて辛い。。
どこかで強く逞しく生きていてほしいと願うばかり。。
Daichi

Daichiの感想・評価

3.5
二人の関係は破綻しており息子へ愛情のかけらも無い。息子が行方不明になっても面倒毎としか思っておらず何も成長しない最悪の夫婦。
いやー腹立つね、親たち。身勝手すぎるだろ。
長回しが印象的。あと、台詞少なめ。
ロシアとウクライナ。
nekomori

nekomoriの感想・評価

3.8
暗くて寒々しい画面
ずっと重苦しい雰囲気で進んでいく
毒親バカ親身勝手な夫婦
こういう夫婦って
どこの国にもいるのだろう
2日登校してない事に
気がつかない母親ってなんなんだ⁈
この母親の母も毒親
負の連鎖
ラストのはためくテープが悲しい
引き込まれた。
ボランティアの捜索隊の人達が凄い。
ほんとにあるみたいです。
テーマは暗く、やるせないが、張り詰めた映像で、たったこれだけ、というと元も子もないが、のことについて、じっとりと観る者を惹きつける。
Hiroking

Hirokingの感想・評価

1.5
〖ドイツ・フランス・ベルギー・ロシア合作:ATB〗
バカな親のせいで…な途中で止めた作品でした。

2022年1,388本目(▲134)
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