猫そぎチャンスペロッテ

ラブレスの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
4.1
セザール賞外国語映画ノミネート作品、「裁かれるは善人のみ」の監督アンドレイ・ズビャギンツェフ(ロシア)による暗くて、冷たい家族の桎梏の物語

ボリス(夫)とイニヤ(妻)は離婚が決まっており、お互いすでに新しいパートナーもいる、
息子のアレクセイ(12歳)をどちらが引き取るかで口論になり、その会話をアレクセイが聞いてしまう。学校に出かけた息子はそのまま行方不明に、、、

妻イニヤ━「あなたを愛してなかった、母から逃げたかっただけ、あなたのお陰で人生台無し」、
夫ボリス━「失せろあバズれ」

貶し(ケナシ)あい・罵りあいの醜さ泥仕合が続く💥

血筋なのかどうか、祖母(イニヤの母親)がまた悪態ばかりつく、イリヤ(娘)にも、ボリス(娘の旦那)にも、手厳しく喚き散らす、被害妄想が年々酷く、憎しみの塊だ、
祖母は、生活に年期が入っている分、暴露仕合の激しさが度を越している💥

(ラブレスな)人物の醜さは端で見てれば面白い(滑稽)が、当事者の息子アレクセイにとっては地獄👿であろう❗


一緒に暮らすことを「家族」という、家族でなければ(愛💕)はない、
離婚の前提には、まずアレクセイ(12歳)に説明し、アレクセイを納得させるのが先だと思う、
お互い好きな相手ができたからと“息子の排除”は許されない‼️


TVから流れるロシアのウクライナ侵攻(2014年)のニュースが象徴としているのは、親(ソ連)と子(ウクライナ)の関係、あくまで象徴の話であるがここからも「ラブレス」が溢れていた💢👊