愛の反対は憎しみではなく無関心、とはもはや陳腐な言い回しではあるけれども、この映画全体から漂う空虚感を表すにはぴったりなんじゃなかろうかと思う。
ラストは納得できるできない、すっきりしたしないで賛否両論みたいだが、私は好き。Love”less”なんだから、どんな形の「愛」も見つからないほうが映画的にいい。あとあの夫婦に心の裡をすっきりさせるための幕引きなど与えたくないという気持ち。
間違いなく今年の胸糞枠に入るけど、廃ビルとパラボラアンテナを見ているのは最高に楽しかった。というかそれがなかったら耐えがたいほど辛かっただろうなと……。
黒板を濡れ布巾で拭くの新鮮。