パンダ

ラブレスのパンダのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
3.5
経済的に安定している生活でも、愛のない夫婦は、悲惨。
一番可哀想なのは、子ども。
この映画の場合、夫婦揃って子どもに対する愛情を持てないのが、大問題。完璧な親などいないけれど、生んだからには、親としての責任は、感じないんだろうか。それより、愛に満たされない自分の欲望を満たす方を優先させるのか。 子どもの存在によって、自分を変えることは出来ないのか?
時代が、変わって来ているのか?親子間の負の連鎖は、続いてしまうのか? など色々考えてしまう。夫婦間の愛がなくなっても、子どもを育てられるが、子どもに愛情がないのは、深刻な問題だと思う。

冒頭とエンディングの音楽が、子どもの心の叫びに、聞こえる。と同時に、この不穏な音は、彼等の心に、一生付きまとう響きであって、描いていた新たな生活の幸せは、訪れないと思う。

観賞後は、重たい気分になる。
パンダ

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