緑豊かなブルガリアの辺境の地、ドイツからの出稼ぎ男たち。ドイツ人主人公と言葉の通じない地元民たちとの摩擦と交流を淡々と掬い取る様に描き、終始漂う緊張感が素晴らしい。
仕事仲間とのギスギスした関係。
言葉も歴史も文化も違う他国の人達との一筋縄ではいかないコミュニケーション。
じんわりと滲む主人公の孤独。
そんな中で、国や言葉の問題を超えての友情めいた関係性も描かれるのは救いで…結局、個人と個人の繋がりでしか無いのよねぇ。
ブルガリアの雄壮な自然、撮影も良かったな。
<EUフィルムデーズ @ 国立映画アーカイブ>