なんか、暗そうだな…と思って観そびれていたものの、意外とライトで、短い映画だった。とはいえ、ハリー・ディーン・スタントンは渋い。たまに人間をして、昆虫のように何を考えているかわからない…と思うことがあるけれど、ハリー・ディーン・スタントンも、何を言わずに無表情に遠くを見つめているようなシーンが多くて、何を考えているのかわからないんだけれども、高齢の爬虫類のように（それこそリクガメっぽい）叡智に飛んだ目をしている。atheistにとって死とは…というような深遠なテーマにようでいて、（雑なジョニー・キャッシュのI See A Darknessとか）ところどころ陳腐なんだけれども、ハリー・ディーン・スタントンが生きてる！歩いてる！微笑んでるぅ！的な感動があってよかった。
でもなんか、もうちょっとこう、どうにかならんかったんかい、という気がしないでもなかった。
