ハリーの無表情なんだけどその奥にある思考や哲学が滲み出る小さな動作や一言一言に目が離せない。
田舎の街の素朴な人達のなんてことない日々の小さな物語がこんなにも味わい深いくえがけるんだね。
出てっちまった亀に悲観してたおじさんが
やつの脱走計画にかけた時間と見つからないようにした手間を考えると奴は去ったのではなくて大事な用があったんだ、俺は奴のしたいことを邪魔してたんだってっていう解決の仕方とか素敵だなぁって思う。
そんな感じでこの世に生きるいろんな悲しみに打ち勝つのは小さくて可愛らしい明るさなんだなぁってね。
真実なんてどうでもいいんだな。
人生の終焉と向き合ったハリーが暗闇を抜けて出した答えがシンプルで素敵。
「微笑むのさ」
自分が死ぬ前に思い出す一言かもしれないな。
ヨーロッパ映画のような味わいでアメリカの持つ空気を最大限に表現してるこの映画、出てくる人達がみんな可愛い。
この監督はとても素敵。
最後のシーンがまた素敵。
そう、微笑んじゃうんだ。