大好きなヨルゴスランティモス監督。
やはりお見事である…。
ヒステリックで孤独な女王と、女王の側で実権を握る優秀な幼馴染と、没落した元貴族の野心家の侍女。
女同士の闘い、一筋縄ではいかない愛憎劇。
この時代の女性って弱いイメージがあったのだけれど、つっよ。まじ、こっわ。
舞台は華やかな宮廷なのに、悍ましさを感じる。くだらない理由や欲望で国を掻き乱す、上流貴族たちが滑稽で気持ち悪い。
人間模様も一転二転。
表情から心境の変化がわかる。
下克上っぷりがすごい。
権力争いに勝ち、その結果アビゲイルが手にしたものとは…?
ウサギには女王の失った子どもたちの名前がつけられている。
ラストシーンのウサギの意味するもの。
女王陛下のお気に入り。