このレビューはネタバレを含みます
『女王陛下のお気に入り』
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2018年公開の米・英・アイルランド共作映画
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18世紀初頭の
イングランドを舞台に
．
女王の寵愛を奪い合う
2人の女性の
したたかな攻防を描く
宮廷コメディ
．
．
歴史モノは大好物で
．
しかも、史実に基づいてるとなると
俄然、期待してしまうところだが
．
何せ、コメディ
．
どちらかというと
苦手なジャンルなので
．
好きと嫌いが合わさった
作品を観て
．
果たして
自分はどんな感想を持つのか
逆に興味が出た次第
．
．
コメディといっても
いろいろあると思うが
．
本作は
なかなかのブラックテイスト
．
．
没落貴族から
這い上がっていこうと
．
あれこれ画策する
アビゲイルには
狂気すら感じる
．
．
現代でも話題になっている
格差問題なんて
全然生ぬるい
．
．
苦労した末に
手に入れた地位は
．
いとも簡単に
あれほど軽蔑していた
．
上流階級の人々と
同化してしまうという
．
．
人の業の深さを
まざまざと見せつけられる
．
．
いつの時代も
人間のすることは変わりなく
．
目的達成が困難であるほど
その後の凋落は悲惨である
．
．
そんな中でも
注目すべき点は2つ
．
一つ目は
衣装が素晴らしい
．
コメディという設定の為か
現代風にデザインされていて
見応えがある
．
舞踏会でのダンスの振り付けも
なかなかのセンスだ
．
．
二つ目は
17羽のウサギ
．
メタファーとして
登場しているようだが
．
エンディングで
グッと効いてくる
．
．
結果
苦手なジャンルでも
好きな要素の養分が
多かったら
．
ちゃんと楽しめる
ということが
良く分かった
．
．
．
．
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