全ては下克上の為。今まで見たどの作品よりもクイーンの基質を持ったエマストーンに惚れ惚れしてしまう。"哀れなるものたち"への予習にきっとぴったりです。
利用されてると分かりながらも得れる利益が大きい為に、抜け出せぬその魔の手。愛憎。有害な利害関係。
にしても誰だって、偽りであろうと優しくされたい時がある。あってしまう。その虚しさが最後のアンに込められていたなと。その選択が招いた悲劇。レディの存在。
やっぱヨルゴスランティモス監督が描く人間たちはみんな容赦無くて恐ろしい。上手すぎです。胸のざわざわが止まらないす。"エマストーンとオリヴィアコールマンとレイチェルワイズの三角関係なんてありですか???ありがとうごさいます"という気持ちでフワフワしてるとぶった斬られます。
"You do not care? I thought you were on our side.
-I'm on my side. Always."