十何人かの子供を無くしたイギリス王女の話はコテンラジオで聞いたことあると思ったら、アン王女、サラ、アビゲイル、なんと実話を元にしているのか！｢ここの泥は臭い｣の第一章から馬車の最低野郎に突き落とされるアビゲイル（エマストーン）。中盤にもニコラスホルト（カツラと白塗りでよくわからんけど｢マッドマックス｣のニュークス？）に夜道で。サラ役のレイチェルワイズとの射撃競技でも空砲で脅され地面に伏せる。何度でも這い上がって行くのだが…。再び射撃競技を共にする際には、スコアも互角、至近距離で捉えた返り血をサラの顔面にぶちまける。寝室でのサラとアン王女オリヴィアコールマンを盗み見る時？の、暗がりに浮かび上がるアビゲイルの表情が、おかしな角度からのショットのせいか、まるで猿のように醜く見える。広角レンズ？を室内でも多用していて圧迫感があり、どこか現実味を欠く。サラが幽閉される娼館と変わらないということか。アビゲイルの夫は初夜のあの仕打ち以降、完全に死に体。同様に、最後の二人のそれぞれの横顔はなんと空虚な表情に。
