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女王陛下のお気に入りのマのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.3
フェミニズムをテーマに取り入れることで(トニー・マクナマラの影響により?)やっとヨルゴス・ランティモスの作品へ、本格的に肉が着いた気がする。泥と糞尿に塗れながら、痛みを文字通り利用しながら男性とマッチョな権力に乗っかる女性を「お前のファックは上品なんだよ!」と言わんばかりに捻り潰していくエマ・ストーン。

でも、いざ権力を得た時、結局自分もマッチョなパワーに飲まれるだけ?愛を否定して得た合理的な力はエンパワーメントでは無い?エマ・ストーンだけでなく、女王も「ウサギ」なのがシステムとしての残酷さを際立たせてる。

ヨルゴス・ランティモス作品に毎回出てくる、「手コキされて満足するマヌケな男」の描写は素晴らしいと思う。
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