どのシーンを切り取っても最高に素晴らしい景色ばかり。美しいインテリアにファッション、装飾、ヘアスタイル。まるで王族の一員になったかのように錯覚をするほど魅せるシーンの連発。まるで絵画のようといえば1番分かりやすいのかも。
LGBTQ映画でもありつつ、2人の女性の争いが醜すぎて毒(?)を飲ませて落馬して死にかけるシーンはまるでアニメ「薬屋のひとりごと」を思い出した。こういう皇族には間違いなく悪い人種が存在する。誰かを蹴落とすためにあらゆる手段をつくす。
主人公3人の力関係がコロコロ変わっていくのが本作の面白さだけど、それを単にセリフや状況描写だけでなく、「嘔吐する」という行為で表しているのも斬新な部分だった。しかもそのゲロ袋が花瓶のようなゲロ専用の美しいインテリアに吐くのも面白い。
いろんな解釈があるけどラストのうさぎを踏むシーンがかなり難解。