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ザ・スクエア 思いやりの聖域のPyのレビュー・感想・評価

4.8
権力者の空虚さをおちょくった!オストルンド自身の意識の高さをも笑いのネタにしている!

改めてオストルンドの感性に脱帽する。レンズを通して見えた世界というよりも、観客もそこに居るような空気がスクリーンから流れてくる。凄まじい想像の余地が自分の感性に問い掛ける。「お前の想像力はそこまでか?」省略しまくってるからこそ深読みできる!自分の感性を呼び覚まし、自分の感性に攻撃される。各々の感覚を彷彿とさせる映画。それがスウェーデンであり、オストルンドだ。

感情的な編集、撮影技法にも影響された。特にアートフォーカス。その使い所の効果に納得させられた。これは映像が告発するのではなく、観た者の感性が告発させる。イリュージョン映画だ!賛否両論ある。これが正に芸術作品。
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