ザ・スクエア 思いやりの聖域の作品情報・感想・評価

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に投稿された感想・評価

YutaMaeda

YutaMaedaの感想・評価

4.0
不快感や難解さを感じる。思いやりの心を考えさせられると共になにかを感じずにはいられない。見た後もいい意味で余韻が残る。

このレビューはネタバレを含みます

話の流れを知らなくて見終わったあとに、う〜んとパッとしなかったのですが、作中に目を背けたくなるような感情になったシーンがいくつかありました。


レビュー解説を見て
この映画はそこが狙いだったのかと、メッセージ性の人間が持っている本質を投げかけたものだったんですね。


以下引用

作中は観客が気まずくなるシーンで満ちている。この気まずさは、自分自身にある本音と建て前、偽善的な部分を鋭く突かれるからだ。それは鏡を見て自分の醜さに気づかされるようなもの。実によく“刺さる”社会風刺劇なのだ。
ちょっと点数をつけるのは難しい作品。
社会の問題点を鋭く描いていると思うけど、同時に映画としては間延び感は否めないし、散り散りになってしまっている部分もあるかなぁ
とは言え、じわじわと後半へ向けて進んでいく狂った歯車の展開は、ついつい観続けてしまう魅力があって、好き嫌いの分かれる作品なんだろうと思う。

社会的な問題に対して、自分は関係ないと見て見ぬ振りをし、かと思えば、一旦何かのきっかけがあれば、さほど関係のない事柄にでも首を突っ込み集団で凶暴化する人間を ヨーロッパの現実に抱える問題と、フィクションを交えて巧みに表現している。

互いへの無知が恐怖を覚え、それが偏見や怒りを生み出す。
副題の思いやりという言葉にあるように、また、主人公がそうであったように、よく自問し、まずは他者を理解しようとする事が、4メートル四方のスクエアを虚構でないものとして、より拡がりの持つものとしていけるのだと思う。
Gaki

Gakiの感想・評価

3.6
それぞれのシーンは印象的なんだけど、私には難しくてテーマがわからなかった。
全体を通して、この手の雰囲気の映画は好きなんだけど。
【美しくも恐ろしい一線を超える芸術産業】
◉2017年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。
今年見た作品の中で1番かもしれない。いや、あと2ヶ月弱あるんだし、まだ良い作品と出会えるかもしれないけれど、見終わった後ずっと頭の中にこの作品の残像が残っている。
現代アートのチーフキュレーターに巻き起こる不思議な出来事。「こんなことがあったんだぜ」的な感じだけれども、物語は少しずつ不快感とミステリアス感を増加させながら不穏な展開へと進んでいく。チーフキュレーターは次期展覧会の目玉作品に現代アートの「スクエア」を掲げる。その「スクエア」の中では、人は平等であり、思いやりを持って助け合う。しかし、作品が持つ意味を多くの人と分かち合いたいと言いながらも、彼の実生活はその意味と大きく違うことを徐々に感じていく。芸術産業の闇だ。
猿を演じる男性のシーンはかなりの名シーンだと思う。奇妙で残酷で緊張感がある。しかし、全体的に美しいのでそのコントラストがより一層強い印象を与える。
こめ

こめの感想・評価

2.6
え?何なの何の為のシーンなの?っていうのが多くて結構不快な感じで、自分が思ってたブラックユーモアというものと違ってた。どうやら監督は意地悪な人らしい。そういう作品で好きな作品もあるけど、ちょっとこれは合わなかった。ただ観終わって、あの男の子の為にゴミを漁るシーンは良かったなあとか。思いやりっていうのは、四角で囲って綺麗に見せれるような簡単なものなんですかねえっていう皮肉めいたものを込めたんだとしたらあのシーンが一番かもしれない。モンキーマンのはただただ不快で気持ち悪かった....
えーこ

えーこの感想・評価

3.7
"「ザ・スクエア」は信頼と思いやりの聖域です"
"この中では誰もが平等の権利と義務を持ちます"
このスクエアとは広くは国家?
いろいろな意味に取れる。
シニカルな視点は前作同様、
でも前作はリアリティがあったけど、、
今作は寓話的??
まさに現代美術のように難解で、
問題提起され、感性を(人間性を?)問われるような作品でイラつかせる。

「助けて」
この言葉が何度となく出てくる。
スクエア内での約束事は"助け合うべし"
実際、クリスティアンは物乞いにも慈悲をかける善良な市民ではあるが、
利己的な人間でもある。
社会的弱者のエゴだったり、
そんな二面性に理想と現実、世の中の不条理をブラックユーモアたっぷりに描く。

窓枠、絵画、螺旋階段…
たびたび現れるスクエアは私たちを見透かしているようで、
お高くとまった彼らに(私たちに?)モンキーマンは挑発する。
なんという緊迫感、、、

え、これで終わり??
父親としての信頼もなくし、
なんとも気まずい空気が余韻を残す(笑)
shizzz

shizzzの感想・評価

3.8
気まずい、ただひたすらに気まずさの連続。観衆の前で1人ポツンと見世物にされているような気持ちにさせられる。

観終わった後に「フレンチアルプスで起きたこと」の監督だと知って納得!

気まずさで一本映画を作っちゃうんだからすごい。
odkysyk

odkysykの感想・評価

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意図的に観る人を不快にさせる映画はわりとあるけど、これは交差するエピソード自体がけっこうおもしろいので不快度は中くらい。意図的な演出にさらに「退屈」という属性も容赦なく付加してくる(明らかに影響を受けてるっぽい)ハネケの域までもう一歩だぞ。

この監督は「人を不快にさせるために映画を作ってる」とインタビューで言ってるみたいだけど、150分尺をわりと苦もなく観られるように撮ってる時点でたぶんそんなに悪い人じゃないんだろうなという気がする。エリザベス・モスの「何を考えてるかよく分からない感じの笑顔」のほうがよっぽど恐ろしい。
ゆー

ゆーの感想・評価

3.4
終始倫理やモラルを問われる内容で観ている間ずっと居心地が悪かったです。
人間の表層を玉ねぎのように剥いていって内面を浮き彫りにしていくような気がしました。
他人にはオススメできませんが観て良かったと思います。
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