ザ・スクエア 思いやりの聖域のベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

　広告が炎上したことよりもパトロンが集まる席でモンキーマンを投入したことが問題だろ！

　美術館で『ザ・スクエア』の催しを行おうとしてからの炎上案件と、スマホと財布を盗まれてからの少年に謝罪を求められる話が平行線で進む。
　その上、関係を持った女性とのコンドームの取り合いやら後半から唐突に現れる二人の娘やら、どれも主人公の欺瞞を暴くことに則したエピソードとはいえ全体的に散漫に感じた。

　先述したモンキーマンのシーンは突出して良かったけど、同監督の前作『フレンチアルプスで起きたこと』の方が纏まりがあった。