よくこれだけ、1本の映画の中に現代の社会病理を炙りだし、人間のエゴイズムと偽善を散りばめたものだ。
自分は善人だと思い込み、社会がここまで病んでいるということに日常的に慣れてしまうことの恐ろしさ。
まさに映画の中の人々のように、できれば見たくない、関わりたくない、蓋をしたいところに否応なく連れていかれ、人ごとではない、あなたもその1人なのだという風刺のベクトルはこちらに向けられているようで、コメディかと思いきや、とてもしんどくなる映画だった。
しかし、2時間超えという長さを感じなかったのがこの映画の凄いところか。。。
