おるふ

ザ・スクエア 思いやりの聖域のおるふのレビュー・感想・評価

4.7
見逃してたので、早稲田松竹にて。

テーマは、貧富、平等、差別などの社会問題と、現代アート、SNSの時代、などなどなど・・・・・・。
(もう“世界人口総アーティスト”時代状態ですね。)

でも、主人公のひとつの小さな軽率な判断を引き金に、雪だるま式に大きく悲しい結末に繋がっていくつくりかたは前作『 フレンチアルプス〜 』を踏襲していて、監督の作風とこだわりを感じざるを得ない点だった。


「衝撃的なシーン」の連続で出来てると言ってもいいくらいに、観るものを圧倒する力も強くて、その中に小さな笑いを散りばめてるものの、最早それさえ手のひらの上で転がされてるんではないかと思うくらいの全体の出来映えに感服。


カメラワークも然ることながら「四角形」のモチーフも多用されているところはわかりやすく、且つ世界観を忘れさせない、テーマを忘れさせないように上手く機能していたと思う。


「90分くらいかな〜ー?」とか思いながら観てたら時間忘れるくらい没頭して151分もの長尺に感じなかった。
最高。
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