なほなほ

ミスター・ロンリーのなほなほのレビュー・感想・評価

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)
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黒い羊の群れは彼等そのもので、羊たちが殺処分されたことは彼等に生きる場所がないことを示唆していたのかな…

ここではないどこかで、自分ではない誰かとして生きていきたいと思うのは、きっとダメなことではないのだろうけど、幸せになることから逃げてるだけのような気もする。
自分自身のままで生きてこれなかった(生きることに消極的だった)人にとっては、自分や他人と向き合って生きるよりも死を選ぶ方が気が楽なのかもしれない。
過去の自分に突き刺さるような内容だったので、身が引き締まるような思いをした。
自分の幸せに責任持って生きていこう。

あと孤独は寂しくて悲しいだけのものじゃないよ、とも言っているような気がした。