グーロフ

アメリカの恐怖のグーロフのレビュー・感想・評価

アメリカの恐怖(1936年製作の映画)
2.7
テレビジョンがなかった時代の「シットコム」といった程度の出来ばえ。固定された室内で繰り広げられる小コント集みたいだ。ジョーン・ベネットの芸達者なところを見せつけるためだけに企画されたような作品。しかし、きっぷの良い彼女のセリフ回しは映画の推進力として機能しない。若き日のケーリー・グラント、ウォルター・ピジョンらが彼女の相手役を務めているのだが、せっかくのウィットに富んだ台詞の応酬も各スケッチの中で沈殿していく。とにかく映画として上手く転がっていかないのが残念。
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