からかす

チャーリーズ・エンジェルのからかすのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)
3.0
前映画「チャーリーズエンジェル」は非常に男性向け映画で
美女3人が謎の男チャーリーの指令にただただ従い
下品なまでに胸や尻を強調したコスプレをし
知能指数の低いアクションを見せるような内容だった。
そういうものが求められるような時代だった。
しかし現在は良い悪いは別にして
空前のガールズパワーブームである。
本作ではどうするのか?

結論から言ってしまえば猿でもわかる
超類型的なガールズパワームービーとなった。
チャーリーという存在を極端に薄くし、
チャーリーとエンジェルの伝令役ボズレー
前作ではビルマーレイの演じていた役どころを女性に変更し
「女性」VS「男性」の構造を分かりやすく作った。
胸や尻の強調は無くし脚線美、
女性的スタイリッシュさに置き換えた。
ボズレーを演じるエリザベスバンクスが監督を務めており
非常にガールズパワー需要に応えたプロの仕事だ。

ただ個人的には「女性」VS「男性」よりは
女性と男性が比肩して戦うような
「マッドマックス/怒りのデスロード」の
マックスとフュリオサの方が好みではある。

新しいエンジェルではジェーン演じるエラバリンスカが良い。
一番激しいアクションを担当し
長い手脚も非常にアクション映えする。
それ以外のキャラはおバカな役はおバカ、
冷たい役は冷たいだけと全員やや類型的すぎる。

物語というかミッションが場当たり的すぎるのは微妙。
要は女版「ミッションインポッシブル」のように
ハッカーや変装の名手など様々な得意分野を生かした
活躍が見られるのかと思いきや
あまりそういう設定は生かされず
敵陣に乗り込んでは戦ってなんとかするというのが多く
やや物足りない印象は強い。
からかす

からかす