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さよなら、僕のマンハッタンのsのレビュー・感想・評価

4.0
『500日のサマー』を彷彿とさせる主人公トーマス役カラム・ターナーのナヨっと感や、魅惑の女ジョアンナを演じるケイト・ベッキンセイルの圧倒的ファム・ファタル感、レコード屋での男女の構図も、思い返せばマーク・ウェブらしいと言えばマーク・ウェブらしい映画だった。
中盤は男と女に纏わるスリリングな場面なんかもあり、内に秘めた危険因子が引き合い引かれ合いで徐々に近付き核心へと向かう感じがフランソワ・オゾンの『危険なプロット』を思い出させる。
序盤で察しはしていたけれど隣人とトーマスの関係、父と母の抱える秘密などなど所謂 “大人の事情” がラスト20ページくらいの所で明かされていき、退屈だった前300ページくらいの物語の伏線が見事に回収され、「みんなが幸せになれるのよ」の本当の意味が。
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