えりぶー

伊藤くん A to Eのえりぶーのレビュー・感想・評価

伊藤くん A to E(2017年製作の映画)
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『テレビも映画も小説も傷つくことを恐れるなと言いますよね。
けどそれは弱者を無視したルールです。
傷ついても平気な顔して生きていけるのは恥をかいても起き上がれるのは極限られた特殊な人種だけなんです。』
(中略)
『傷つくくらいなら最初から誰とも本気で付き合わない方がいいに決まってる。
僕は誰からも下に見られたり笑われたりバカにされたりしたくないです、傷つけられたくないんです。』
この伊藤の考え方はまさに私の考えを言語化したもので、なんとなくしか分かっていなかった自分がはっきりと見えるようになった気がします。ただ、私はコンプレックスの塊からこういう考え方になった人間で、こういう生き方・考え方は虚しいことも知っています。そこは伊藤とは違うかなと思いつつ、どうしたらいいのかはさっぱり分からず、また今日という日を終えていくのです。未だに答えは見つからず、この先見つかる兆しもなく、ただただ辛い日々を過ごしていくんだと思います。
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