えりぶー

mellowのえりぶーのレビュー・感想・評価

mellow(2020年製作の映画)
-

最近YouTubeのベルさんと作家の羽田圭介さんの対談動画を観ました。その中で純文学は「読み終わったあと、ん?ってなる作品」のことというお話がありました。この映画を観終わった後この話を思い出し、まさにこの映画は"純文学的映画"だなと思いました。
花屋の夏目と彼の周りの人々の日常を描いていて落ち着いた雰囲気の物語だなという印象を受けました。だからこそ、ひとりひとりのセリフや行動・考え方について考えさせられる作品でした。
物語の中で大きな比重を占めているのは、《告白すること》だと思うのですが、告白するという行為に関しては様々な考え方があると思います。例えば、後悔しないように想いは伝えるべきとか想いを伝えることは自己満足だとか。正解はなんてないと思います。どの考え方を選ぶか、それだけだと思います。ただ、今の私には選べません。だからこそ、"純文学的映画"と感じたのかもしれません。
えりぶー

えりぶー