このレビューはネタバレを含みます
めっちゃ良い邦画。好き。
以下メモです。
“ほしいものはいつもこの手にはおさまらなかった”
義父、DV、不妊、子供、売春、不倫、毒親などなどいろんな要素が絡み合った問題が起こる。
基本的にそういう描写のある邦画が苦手だ。「そこのみにて光輝く」とかもやるせない感じと、しょうがないじゃんみたいな空気と、お金になびいてしまう感じがどうしても苦手。
でも本作はむしろ好きだった。
それはさまざまな問題が絡み合いながらも、結局は陽の弥生さんへの偏愛のような純愛が常に描かれていたことが大きい。
また、恋愛を描く上で金銭的心配だとか生活が苦しいなどの生きることが出来るか出来ないかみたいな描写がなかったことも大きい。
だいすけくんという安心できる存在がありながらも、そこで収まるほど陽の心は疲れていない。
弥生さんの陽に対する思いは難しい。でも母性の割合は大きい。
映画は、弥生さんの方が他の人とどっかに行ってしまいそうだと陽が言うカットで終わる。
2人の関係性を擬似家族として扱うのには抵抗がある。はたしてこの2人が家族になることは出来るのだろうか。
カメラワークいい!って初めの5分観たら気づくくらいにはカメラの撮り方がよい。
斬新且つはまっている。