真っ赤な星の作品情報・感想・評価・動画配信

「真っ赤な星」に投稿された感想・評価

映る世界は綺麗なはずなのにどこか閉鎖的で、行き場もなくて自分を擦り減らして生きてる。

孤独な交わることのなかった14歳と27歳の愛の物語。陽が持ったその特別な感情は軽いものではなく紛れもない愛で相手がどんな姿でいようが自分には必要な存在であり居場所だったんだと思う。

沈んでいった時に相手のことを思い出したその瞬間''愛''は生まれているはずなのに''依存''になってしまうと壊れていってしまう儚さが上手く描かれてる。

桜井ユキさんは前から気になっていたのですが、時折見せる奥底の人間的な魅力がすごく綺麗でハッとさせられる。
そりゃあこんな家庭に生まれれば、そうなるよなあ‥ってくらい胸糞な家族が出てきます。

父親から娘へ暴力、父親から母親へ暴力。そしてそれがストレスとなって母親から娘へ暴力。それを覚えた娘から母親へ暴力、そして他人への暴力。
暴力の連鎖で吐き気が出そうでしたね。。。

依存気味の女の子が遺存の泥沼にハマって抜け出せなくなり、それが元でどんどん周りの人間関係が崩壊していく様がもはや地獄絵図でした。

音楽もなく、終始暗いシーンの連続なのでなかなか忍耐力を要しました。

他人に依存することの危うさと悲しさがこれでもかというくらいずっしり表現されていてボディブローくらった気分です。
かつて自分も真っ暗な世界の中で唯一光っている星に向かって幼い愛情を振り回していた。暗闇の中の2人のシーンの空気感、言葉と吐息のトーンがどこまでも本物だった。そんな私たちに寄り添ってくれるのは青空でも星空でもなくてやっぱり夕日だった。
Kaz66

Kaz66の感想・評価

3.8
18年末の公開より、(熊本は劇場公開無かったので)DVD化はまだかまだかと待ち焦がれてたのですが、知らぬ間にパッケージ化は見送られ“配信スルー”になってました。
これからの(小さな)作品はこういうリリース形態が増えるのかな?と思いつつ、i-Pad mini で TSUTAYA-TV で鑑賞(500円)。
元々は、Hump Back というバンドが主題歌をやってると聞いて興味を持ったのですが、女性たちの・女性たちによる・女性たちのための 映画となってました。
監督の井樫彩さんは22才で初長編デビュー作。日本史上最年少でカンヌ映画祭にノミネートされた、期待の新鋭。
14才の少女と27才の女性が主人公の、愛/家族 がテーマのストーリー。
主人公の1人:弥生役は、「リミット・オブ・スリーピング・ビューティ」→「娼年」→「サクらんぼの恋」→「マチネの終わりに」と成長著しい 桜井ユキ。最近はTVドラマでもよく見かけます。
テイストとしては、「岬の兄妹」や「宮本から君へ」なんかに近いというか…、最近のテーマ設定としては欠かせない『ジェンダー』と『格差問題』を鮮烈に描いてますし、より以上に『女性』の視点で“真っ赤に”彩られてました。
末恐ろしい、若い才能が結集した、話題作。
もうちょっと沢山の人に観て欲しいです。
Atsubo

Atsuboの感想・評価

3.7
胸がざわつくって心理描写があるけど人生で1番”胸がざわついた”かもしれない。
煙草の煙が美しい。
異性に対する好きには動物としての生存本能が働いてるのに対して、同性への好きは純度100%の好きだ。ってのを思い出した。
まなか

まなかの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

弥生ちゃんがすきだから。
看護師だった弥生ちゃん。
DV。レイプ。
百合だけで見たいからつらすぎて。
『お前が誘ったんだろ!』ババアが言ってた、この作品では。
お決まりのクズセリフ。

桜井ユキさん、娼年のときに知り素晴らしい女優さんだと思いました
数年前、試写で拝見。私の知っているふたり。あの娘は元気にしているだろうか?を撮れる監督。そしてきっと経験に素直な人。
marika

marikaの感想・評価

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好きポイントは弥生ちゃんが車から降りて口を濯ぎ煙草を吸うまでのモーションと、網戸の穴。美しい夕暮れはほんの一瞬だとしても、必要不可欠な時間だったと思いたい。私も性別関係なく特別な感情を抱くこともあると話したら、さらっと変態だと言われたこと、忘れようと思っていたんだけど意外と根に持ってるな。カテゴライズするのは楽でいいよな。
愛されない悲しみと被虐に孤独を募らせる陽と愛しても報われない悲しみと孤独に泣く弥生が惹かれ合うのは必然。ただ年齢差もある二人の間には壁が存在するのも避けられない。オトナである弥生の臆病をコドモである陽が真っ直ぐな心で受け止めることができたなら二人は穏やかに暮らせるはず。それぞれの“女性”が抱える闇が悲しいが二人に希望の明かりが灯ることを祈るばかり…
リン

リンの感想・評価

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桜井ユキさん出演作品ローラー
の流れで観たけど、軽率に作品に惚れた。

眩しいくらい明るい空の青、パラグライダーの赤、芝生の緑、同級生とゲームしながらアイスを食べる夏休み。に対して
夜の暗さ、車内の暗さ、煙草の煙、弥生ちゃんのお家の暗さ。
静かな映画だけどこの明るさの対比に心揺さぶられた。心臓のバクバク止まらんくなった。

弥生ちゃんの陽に対して「おいで」って台詞がめちゃくちゃ良い。三文字だけで溢れ散らかす包容力。二人の関係性が出てて好き。

そしてラストシーンの画がとんでもなく美しくて、その美しい画の中で起こる二人の短い会話がとても印象に残る。好きなやりとりだし大好きなラストシーン。

「共依存」簡単に言ってしまえばそんな言葉で纏められるかもしらんけど、それ以上にそのタイミングでお互いがお互いを必要とし合える関係って年齢とか性別とか関係あるのかな〜って単純に疑問と化した。

Amazon Prime Videoでレンタルしたのに、2日後にしっかり高画質HDで購入しました。Blu-ray発売されますように。
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