レビューほど悪くない映画です。
西海岸へ休暇の旅へと出かけるマット、その恋人リサ、オーディンとロキシーのカップル、そしてリサの元カレでマットの弟カイル。
若者たちが飛行場を飛び立った後に起こったアメリカへの核攻撃。本土に核爆弾が何個も落ちて、その熱や放射能汚染で地上には降りられない飛行機内のお話。何が起こったのかわからないまま飛び続ける緊張感はそれなりにありました。
そこから脱出に向かう流れはB級映画を観てるようでお粗末だったかもしれないけど、なんとかリアリティーを出そうと頑張った脚本だと思います。
機内に侵入していた謎の宗教リーダーのエリックが、素性といいキャラクターといい、いまいちよくわからなかったな。彼がカイルを撃つことによってリサを巡る兄弟間にさざ波を引き起こす起因として一役買うわけだけど。
どちらにせよラストに向けての兄弟愛を深めるためのトラブルメーカー、そして少しでも長く話を持たすための役割なんで何でもよかった役どころです。もう少し彼に重要な謎解きをさせてもよかった。
最後のマットの（感動すべき）演説にはちょっと引いたけど、一人身を呈して機内の外に出て機外エンジンを取り除き、そのエンジンもろとも犠牲となることで残った三人の活路を見出した展開にはけっこうグッときた。
ラストは、ま、仕方ないか。飛行機が飛ばなくなればもう話はないもんね。
アメリカが核攻撃を受ける、という事態は、現在の北朝鮮の挑発を見ても少しゾッとさせるところがある。
あとはマットとカイルの超絶イケメンの兄弟は見応えあります。
