こんな陰惨なことが2010年代に行われているっていうことがとにかくやるせなかった…日本人ジャーナリストが2人斬首された時に見てしまった写真をありありと思い出した。忘れたかったせいか、自然と記憶の奥底に封印していたが、忘れちゃいけないことなんだろうな…
RBSSのメンバーが亡命先のドイツで、「難民を今すぐ強制送還しろ！」と訴える市民デモに遭遇する場面は、ドイツの人たちって随分薄情なんだな…と思ったけれど、日本も他の大陸と地続きだったら同じことになるのかもな…少なくともああいう状況で逃れてきた人を送り返せなんて私は言えない…難民が国内にいるからテロが起こるのではなく、もはやテロリストたちは全世界を標的にしているということを、ドイツの人たちは把握した方が良いと思った。何かのせいにしたい気持ちもわかるけど…
それにしても『カルテル・ランド』といい、本作といい、監督が取材対象者の信頼をここまで得ているのがすごい。この人なら入り込めない場所なんてないんじゃないかと思えてくる。
余談だけど、本作を観た直後にクレヨンしんちゃんを観てしまい、不穏さと平和さの落差にくらくらした。とりあえず今日の日本はとてつもなく平和だ…
