ラッカは静かに虐殺されているの作品情報・感想・評価・動画配信

「ラッカは静かに虐殺されている」に投稿された感想・評価

mao

maoの感想・評価

4.0
シリア北部のラッカという街が舞台。反アサド政権のデモが過激化してイスラム国(IS)が台頭。組織拡大のプロパガンダ、現実を隠す報道、日常的な虐殺により美しかったラッカが壊れていく。

そこでラッカの大学生や高校教師といった一住民がRaqqa is Being Slaughtered Silently(RBSS)が立ち上がり世界に「真実」を伝えていく。本職はジャーナリストではない彼らが「故郷愛」と「正義感」で危険を冒してでも発信し続ける姿に心を打たれる。

RBSSメンバーの親族はISに惨殺され、その様子も動画で送られる。地獄のような出来事がSNSの更新のように毎日アップロードされる。メディアを巧みに操り、洗脳的に支持者を増やし、反逆者には恐怖を植えつけるのがISの常套手段。

「ISは組織ではなく思想」という作中の言葉から、物理的に攻撃するのではなく、メディアの発信やこの作品を通して真実を伝え続けることで、信者の洗脳が解けるまで、正しさと自由に導く活動は続くと思う。
yojin

yojinの感想・評価

4.0
ISに支配されたシリアのラッカの現状を伝えるために製作された匿名の市民ジャーナリスト集団「RBSS」による作品。

ISというのは思想であり、なくならないという話が印象的だった。あの頃のオウム真理教を思い出した。しっかりした政府が出来ないといつまでもISの支配は続きそう。

ISって超過激なヤクザとカルトが混ざった感じでかなりヤバい、、

心配なのは多くの子供たちが洗脳されて、兵士にされていること。これからもテロはなくならなそう。。
charo

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-
現実とは思えない。
でも“今“起こっていること。
ここまでリアルな映像を今まで見たのは初めて。
ゆりぺ

ゆりぺの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ISの首都となったラッカ。市民が次々と虐殺される中で市民が立ち上がる。ラッカの惨状を伝えようと命がけで市民記者となり世界に伝える。やがてそれは世界に確実に伝わっていく。
移民排斥運動などをしている人はこの映画を見るべき。
市民記者たちが伝えるラッカの惨状があまりにも酷い。広場に置かれた首が切断された死体。公開処刑。
記者の主要メンバーは常に命の危険がある。仲間も殺され、父親を殺され、止むことのない脅迫。それは国外にいても続く。
父親が殺される動画を見て自らを奮い立たせるなんて、そんな現実あっていいのか。

良いドキュメンタリーを見ていると、ドキュメンタリーでしか取れない生々しさ・恐ろしさを感じるシーンがあるけど、まさにラストシーン。彼の体の震えがまさにそう。
極限状態で戦い続けているんだ。
奥さんが寝ていてビクッとして起きる瞬間とか。
またオープニングの表彰式の輝かしい場と彼らの置かれてきた境遇があまりにかけ離れていて、彼らに言葉をかける人々は真に理解しているのだろうか、とも思う。
ISが子供兵士を育てているということは最悪だし、ISは思想でありいくら攻撃しても無くなることはない。恐ろしい。

ドイツでみんなが再開するシーンはこの映画では唯一の救いだが
それも移民排斥運動によって打ち砕かれる。彼らが安住できる場所はないのか?
移民排斥運動をしている人々は彼らがどのような環境にいたのか想像したのか。家族が殺され、自分がいつ死ぬか分からないという目のあったことはあるのか。

彼らには生きていてほしい。そして我々も考え続けなければならない。
M

Mの感想・評価

4.0
ISによる斬首や射殺などの映像がそのまま使われているからR18だし、目を背けたいし見たくない人沢山いると思う。でもこれはテレビなんかでは報じてくれない本当の現実で、しっかり見なきゃいけないやつだなって思った。
頭のおかしい新興勢力として誕生したISがラッカを制圧し、一般市民をISの戦闘員とするか虐殺をするか。小さな子供も洗脳され、平気で自爆させる。
昨日は「ある人質」でISが外国人に対して行っていたことの視点で見たけど、こっちは実際その街で暮らしていたのに国外に逃げざるを得なくなった人たちがどう立ち向かったのかという実話。

ペンは剣よりも強い
かに

かにの感想・評価

4.0
もっと早く観れたらよかったなと思った。そしたらこれまでのニュースの受け止め方が違っただろうな。

このレビューはネタバレを含みます

やっと見たいやつが見れた
シリア内戦の背景について予習もしてから見たから大方理解した。ただなぜ予習出来たのか考えた時にRBSSからの情報があったからと思うと本当にすごい。広場で生首晒されてた映像もモザイク無しでリアルタイムで見てて誰が撮ってんねんと思ってたけどこれもRBSS、ジャーナリズム精神に感服。
ISが反体制派の派生ならまだ正義の肯定は出来るけど派生でもなんでもないのがもう…という感想。
そうなってくると子どもの時からの洗脳が本当に最悪、ぬいぐるみの首を切る子ども、処刑の為に拳銃かまえた子どものシーンが個人的には1番ショッキングでした
Yukenz

Yukenzの感想・評価

4.0
アマプラのおすすめに出てきた事で本作を知った。一時期世の中の話題を独占していた過激思想集団イスラム国(IS)の残虐性を、SNSを通じて世界に発信し続けた現地発生の市民ジャーナリスト集団RBSSの活動を描いたドキュメンタリー映画だという。監督はあの衝撃の作品「カルテルランド」と同じマシュー・ハイネマンだということは見た後に知った。ドキュメンタリー作品ではあるが構成や演出もしっかりしていて、なるほどなと納得。

さて本編はとてもズシリとくる内容。人間の命を何とも思わないような公開処刑シーンや、RBSSメンバーの家族がその標的にされるなど目を覆いたくなる。それでも活動をやめようとしないのは彼らの思いが本気であり、たとえ自らの命が絶たれても(国外の逃亡先にまで魔の手は伸びている!)RBSSの思想と行動は続いていくと確信しているから。
日々戦火に怯えながらも家族や仲間たちを守り生きていく為には、人は強くならざるを得ない。

遠く離れた平和な日本では到底思いも及ばないようなシビアな内容だが、事態を正しく理解しておくことは大局を見誤らないためにも絶対に必要だと思う。

そしてスマホやSNSの威力はものすごく、世界を動かすきっかけになることを改めて認識した。決して誤った使い方をしてはいけない。

いま(2021年2月13日)ネットでISの現在を検索すると、先月21日にイラクのバグダッドで2度の自爆攻撃があり少なくとも32人が死亡100人以上が負傷し、過激派組織ISが犯行声明を出しているとの記事があった。
昨年8月の国連の報告書によると、推定1万人以上のIS戦闘員がイラクとシリアで活動を続けているという。
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作中のインタビューコメントにあった「ISは思想であり、思想は集団が消えても永遠に続く」がとても重く感じた。
SHU

SHUの感想・評価

3.7
市民ジャーナリスト集団"RBSS(ラッカは静かに虐殺されている)"

一つの組織が倒れても、すぐ次の組織が台頭する。国民にとって政府という存在は改めて必要不可欠なんだなと実感した。

アサド独裁政権下は、独裁政治ではあったけれど、普通に生活を送ることが出来ていた。
ISの支配下に切り変わった時の、ラッカの街並みの変容に言葉も出ない。

ラッカが完全に孤立した事で、洗脳によりそこに住む子供たちは毎日ISの"兵士"として育てられる。
幼児がクマのぬいぐるみの首を切り落としてるシーンにそれが顕著に表れている。

もしも日本で政府が倒れたらどうなるんだろう。

このレビューはネタバレを含みます

IRSSを描いた映画。制作時期的に仕方ないのかも知れないが事の顛末まであれば評価は高かった。
メンバーには特別の敬意を示したい。
子供にぬいぐるみの首を切らせて訓練するところが一番センセーショナルなところだった。
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