ラッカは静かに虐殺されているの作品情報・感想・評価

「ラッカは静かに虐殺されている」に投稿された感想・評価

23

23の感想・評価

4.5
私たちが中東で起こるニュースを耳に出来るのはこの映画の主役であるRBSSのようなジャーナリストがいるからである。彼らは常に死と隣り合わせで報道活動を行なっている。彼らにとって怖いのは死ではなく沈黙なのだ。沈黙は事態を悪化させることを知っている。
私は彼らの活動からマイノリティであっても意見を表明したり行動することの意義を学んだ。
個人的に最も衝撃的だったのはISの子供兵だ。ラッカで生まれた子供たちは兵士になる他に選択肢はない。思考が未発達な子供はISにとって最も従順な兵士であろう。
Yuta

Yutaの感想・評価

4.5
衝撃的なドキュメンタリー。命がけの作品を一人でも多くの人に見てほしい。
現実でできることをゲームでやるか

ドイツでのデモで色々考えさせられた
夜鷹

夜鷹の感想・評価

4.0
政府軍 自由シリア軍 そしてイスラム国。
こんな映画みたいな話が現実に起こってるとは...
そしてそれに介入するアメリカやロシア、移民問題...なんとなくニュースを見てるだけじゃ「イスラム国っていう過激派の人たちがいるのね〜」ぐらいにしか思ってなかった。
あと銃弾が頭を貫く瞬間ってあんな感じなのか...
なんかあっけない。
知らないでは済まされない現実があって、知ったところでなにもできない現実を突き付けられて、この映画を観た自分が明日から襟を正して生活したとしても、この無惨な現実は続いていくのだとしたら、映像の価値は何処にあるのだろうと思ってしまう。この作品は素晴らしい。それはそうなのだけど。
緊張感が半端ない。今日、この時に死ぬかもしれない。明日はないかもしれない。そんな恐怖が伝わってくる。全てが現実。

ことなことが自分の身にも降りかかるかもしれないと、そんな想像力を持たなければならない。いくら現実だと言われても、他人事では感じることができない。平和は素晴らしいものだけれど、それを失うことを恐れる感覚を持たなければ大切なものを見失う。

なんだか力が入って、肩が凝った。
冒頭の国際報道賞の授賞式でカメラマンが「笑って笑って」とか言っているがどういう神経なのかと思った。2015年。ラッカは未だISに占拠されているというのに。

ラッカのISは2017年10月に陥落し現在はほぼ消滅している。クルド人主体のシリア民主軍(SDF)のラッカ制圧時には、RBSSはSDFによる略奪がラッカで広がったことを報じている。ISの占領が終わり、クルド人の占領が始まったというのだ。そしてこの後に続くSDF対トルコ軍、ロシアとアサド政権も絡んで…

空爆によって街は破壊され、そしてまた新たな支配。長く内戦状態が続いていたシリアではISの台頭とその消滅でさえ国内の勢力争いと取り巻く諸国の思惑に利用されていくのか。
ドイツで活動しながらも帰る家はあるのだろうかとラッカに想いを馳せていた彼の家は恐らくもう無いだろう。しかしラッカで活動を続けているのだろうか。HPには破壊し尽くされた街と郊外の難民キャンプが。

この映画はもっと早く観るべきだった。それが何の力にもならなくても無関心よりはるかにいいよね。しかし余りにも複雑なイラク情勢よ。
私たちが何がなしにくだらない情報をスマホで見て無駄な時間を浪費している間にも、それを武器に命をかけて闘っている人がいるということ。意識的に生きないといけない
宗教という看板を背負ってテロを繰り返すISから、故郷を取り戻すために戦う男たちの物語。

元々圧政を強いられてたシリア。そこの市民が抵抗して、空白となった枠に新たな権力として登場したIS。それだけでも悪質なのに、神の名のもとに残虐な行為をするのは許せん。

てかRBSSに情報戦で負けた後のISは何を目標としているのかおれにはさっぱり分からない。反乱分子(RBSS)がある以上、ISが滅ぶことはもう明らかだろう。

歴史を見ればわかる、強くても弱くても権力は必ず衰退する。RBSSとISの戦いはまだまだ続くと思うけど、間違いないのはRBSSの勝利ということ。
日本という遠い地で応援しています。
アラブ文学研究者・岡真理さんは著書『アラブ、祈りとしての文学』の中で、
小説は無能なのか、小説は悲惨な現実を前にしても何も出来ないのだろうか、と自問されます。
そして、小説を読むことは他者の人生を追体験することである。遠い土地に住む誰かを身近に感じることで、誰かの尊厳を想う。それは祈りだ。知ることは、ささやかな大切な一歩である、という答えを提示してくれるんです。(手元にないのでうろ覚えですが、もっと素晴らしい文章で書かれてます)

映画も同じだと思います。
スコアはつけられないや。
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