ラッカは静かに虐殺されているの作品情報・感想・評価

ラッカは静かに虐殺されている2017年製作の映画)

City of Ghosts

上映日:2018年04月14日

製作国:

上映時間:92分

4.1

あらすじ

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014 年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街は IS の首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。 海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため…

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014 年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街は IS の首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。 海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々と SNS に投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSS の発信力に脅威を感じた IS は直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

「ラッカは静かに虐殺されている」に投稿された感想・評価

luna

lunaの感想・評価

5.0
見た後にこれは5.0つけなきゃダメだと思った

独裁政権を倒してともに自由を求めていたはずなのに、1つの主が消えると支配しようとする人が出てきてまた争いが起きる、、、みたいな事人間はずっと繰り返してきたのに21世紀になってもそれは繰り返されてて、、、

お父さんが処刑される映画のワンシーンみたいな動画が印象的だった。
映画ではフィクションだけどノンフィクションみたいに撮影するけど、あれは全部ノンフィクションでリアルに起きてるって思うと目を背けたくなった。

私は生まれからずっと日本で平和な生活を送ってて、その間でもみえないところでは過酷な状況での生活を強いられてる人がいるって事を再認識した。

故郷の状況を命がけでつたえようとして、それで本当に世界を動かして、
その大変さとか厳しさとか悔しさとか私には計り知れないけど、素晴らしいと思った。
彼らは本当に勇敢なヒーローだと思う。
しみず

しみずの感想・評価

4.6
前作『カルテル・ランド』もすごかったけど、今回も衝撃だった。
ペンやカメラが武器よりも強いと信じたい。
震えましたラスト。
ここまでリアルな紛争ドキュメンタリーってあるのか?って思う。RBSSの方々に敬意と賞賛の意を示したい。本当に素晴らしい。
そして、彼らを助けられる国に住む私たちが沈黙を守っていて罪悪感と申し訳なさでどうにかなりそうだ。
シリアがひどいんだってね…の一言では済まされない、そんな現実を突きつけられる。日本のニュースが見せない残酷なシーンを目の当たりにするからこそ、世界中の悲劇に想いを馳せられる気がする。
私もこれから何かしらのアクションを起こしたい。
Fuhita

Fuhitaの感想・評価

2.9
ISを叩くプロパガンダ映画。(良くも悪くも)なんで、ISを寄ってたかって叩かなくてはいけないんだっけ?とふと疑問にさせる。ISのやってることと、50年代から70年代にかけて政権を武力で打倒しようとしてきた南米の国々たちと何が違うのだろうとふと考えた。きっとISにはISなりの正義があると思うんだけども。なんでカストロとゲバラは英雄扱いして、ISは英雄にならないの?何も考えずにISは悪だと考える人の神経に疑問がでてくる。(虐殺は革命やってれば、一定数あるでしょそりゃ)
子供にマチェテ持たせてぬいぐるみの首掻っ切るとか、子供兵士養成してるとかは問題だと思うけど、安易に正義と悪を決めつけようとする流れには危険性を感じる。
現状を世界に発信していく、という意味ではこの映画の果たす役割は極めて大きい。

続いては作りについて。
これはドキュメンタリーなのかどうか、混乱する。ドキュメンタリーにしては、細かくカットが割られ、ほとんどが足つき。どう考えても演じてもらっているようにしか見えない。ディレクターの「はい、ここで辛そうに携帯見てて」と言っている光景が思い浮かんで仕方ない。(都合よく携帯が落ちるところを別アングルからアップで撮ってるなんて普通できないよ。)最後のシーン、本当に素なのだとしたら、、怖い。(違う意味で。)
Sanald

Sanaldの感想・評価

5.0
多くの人に観てほしい映画。

現実に嘆く自分を恥ずかしく思うとともに、身が引き締まる

「RBSSの人々は皆さんと何ら変わりありません。故郷を愛し幸せな家庭を築く夢を持っています」のメッセージが突き刺さる。

彼らは、愛する故郷で家庭を設け幸せに暮らすことすら叶わないのだ。美しい故郷が、世界の誰にも知られることなく壊されて行くのを黙って見ていられようか?
もし自分の故郷が…と考えた時に
居ても立っても居られない感情になった。
世界へ惨状をありのままに伝えようと立ち上がったRBSSの人々には頭が上がらない。

同時に生まれる葛藤。
自分が活動することで家族が殺される。
仲間が殺されても、自分は生き残る。
大勢の人の前で堂々とスピーチする広報担当が最後に見せた弱さは、彼らに課された使命がどれだけ過酷なものかを物語っている。

そして生まれる他国、異教徒との溝。目を向けてこなかったラッカの現状が欧州でも繰り返される。広がる憎悪の輪。何故、人は他人を否定することでしか自分を保てないのだろうか?受け入れる寛容な心を育てることは叶わないのだろうか?

「国民は自分たちを豊かにしてくれる方に流れて行く。国民のための政府を作らなければならない」
貧困、圧政はやがてISに従わざるを得ない環境を作り出した。追い詰められた時人は抵抗するよりも受け入れることを選ぶ。負の連鎖が止まらない理由だ。

出て行け、と叫ぶドイツ人と愛国心を叫ぶシリア人たちの緊迫したシーンは絶望のあまり涙が止まらなかった。
私たちは同じ「人類」ではなかったか?
何故移民は忌み嫌われるのか?
何故移民たちは移住先に馴染むことができないか?犯罪を引き起こしてしまうのか?
次々に疑問が浮かんだが、それは当事者ではない故なのだろう。
遠い国の知らない世界、という意識が、浮かぶ疑問にどこか現実味のなさを露呈させる。

見ていてあまりにも多くの感情と疑問が浮かび、整理がつかないが、一つだけはっきり言えることは
「私はまだまだ勉強不足」ということ。知ったかぶり、イメージ上で把握した気にならず本気で寄り添う覚悟を持たねばならぬと思う。

これは、遠い国の物語ではない。身近になりうる真実だ。
soyaryoko

soyaryokoの感想・評価

3.5
これは今の今、私が立っている場所の延長線上で起きている!
イスラム国、ISIS、ISIL、ISと日本で報道される名称もゆらぎまくり、2015年の日本人拘束事件が、被害者湯川氏のパーソナルな事情や、後藤氏の母親との関係性についての報道にすり替わっていくうちに何かもう終わってしまったような気がしていたけれど、今も日常は侵され続けてる。

大学のときに授業でアフリカの少年兵の小説を読んだのですが、そのときに感じたことをパッと思い出した。この世界だけを常識として育った子どもたちに、何を言えるだろう?

RBSSのメンバーは私よりも若いのに、圧倒されるだけだった。
kon

konの感想・評価

3.8
ドキュメンタリー映画
ISの活動をsnsによって世界に知らせ続ける人達の生活がダイレクトに伝わった
一時の楽しみや最後の震えるシーンは何とも言えないすごさを感じた

いい映画
sat0mi

sat0miの感想・評価

4.5
いつか、私もラッカのような場所で暮らしと言えない時間を過ごす日がくるような気がした
horry

horryの感想・評価

4.5
強烈な作品だった。
同時にみた『ラジオ・コバニ』は、シリアの町コバニで暮らす人びとのために制作されたラジオだったが、こちらはラッカで暮らす人びとがISに追われて国外から海外に向け発信するネットメディア。

スマホを武器とした戦いなのだけれど、彼らはメンバーを失い、家族を見せしめに殺され、通信の手段も奪われるという、圧倒的に不利な戦いだ。
ISが多額の資金でプロを使って制作したPR動画と、彼らの流す映像の落差がそれを物語っている。

ラストシーンで写される「ラッカは静かに虐殺されている」(RBSS・Raqqa is Being Slaughtered Silently)のメンバーの深すぎる悲しみと、震えが、つらかった。

昨日(2018/6/13)、ISがラッカに残していった地雷で子どもたちが亡くなったというニュースを知った。あまりに多くの命が、もののように扱われ続けている。
も

もの感想・評価

4.2
ISはイスラム教ではないが思想ではある
空爆でISを失くすことはできない
子供を自爆攻撃に使うISも
家族を拷問処刑されながらもISに与し続けるRBSSも
どちらも全く理解できなかった
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