ラッカは静かに虐殺されているの作品情報・感想・評価

「ラッカは静かに虐殺されている」に投稿された感想・評価

高千代

高千代の感想・評価

4.0
IS(=イスラム国)により制圧されたシリア北部の街ラッカ。
ISに支配されたラッカの惨状をSNSを通じて、世界へ伝える市民ジャーナリスト集団「RBSS(ラッカは静かに虐殺されている)」。
RBSSの活動を追うドキュメンタリー映画。

RBSSのメンバーは、常に命の危険に晒されている状況で、ISの支配に虐殺されていく街・人の惨状をスマホ一つで発信し続けた。
メンバー、メンバーの家族が犠牲になることもあった。
国外へ出ても暗殺の恐怖は追ってくる。
気の休まる暇もない生活を、どうしてここまで…。

緊迫感とリアルでショッキングな映像の連続でも、これが現実に起きているのか
未だに実感出来ていない。
そのくらい、今まで関心がなかったのだと思う。

この映画を通して、まずは知ることが大事かなと。

ラッカで起きていた事、死と隣り合わせの中で、これを世界に発信している人達がいる事。

まずラッカという街自体知らなかったのだから。
イスラム国、ふーんって感じだったので、今思うと恥ずかしい。

印象深いのが、子どもへの洗脳。
特に幼い子どもがナイフを持ち、ぬいぐるみの首を切り裂く映像は衝撃でした。
映画やアニメの話ではなく、現実に起きている。

一度見ればいい映画。だから、一度は見てほしい。
Yukari

Yukariの感想・評価

3.5
日本酒と馬刺しを食べた後、ホロ酔いでウトウトしながら観た。
数分後、あっという間に目が覚めて、知らずにいた現実に引き戻された。
うとうとフラフラしている場合ではない、そう思った。
2011年にアラブ諸国で起きた民主化運動「アラブの春」。シリアの地方都市ラッカも、長期に渡るアサド政権への不満が爆発し、2013年には政府が統治を放棄した。だが、その空白地帯に潜りこんだISは、ラッカを完全に孤立させ恐怖によって支配した。このドキュメンタリーは、ISに抵抗を続ける市民メディア「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS)」に密着したものである。

見るべき。小綺麗なプロパガンダ映像の化粧で隠された残虐な独裁組織ISと戦う勇敢な人々の姿がそこにある。もちろん、このドキュメンタリーにも、そこかしこに「わざとらしい」場面はあるが、決してRBSSや彼らを支援する欧米の人々に都合がいいだけの内容でもない。冒頭、笑顔で彼らを称賛する人々への固い表情や、途中に出てくるネオナチなどを見れば、欧米を理想化してはいないことがわかるだろう。

世界から孤立し、ゆっくりと、まさに静かに虐殺されている都市ラッカの現状を知らせようと、命懸けで闘う人々の想いが、この映画を生み出したと言えるでしょう。

ところで、某所に書き込まれたこの映画の感想で、「最初に無知な連中が暴動を起こしたのが悪い」「同情する気にもならない」「世界を巻き込むな」ってのがあって、少し怒りを覚えたんですが、見方を変えれば、そんな自分の周りにしか興味の無い人間にも観させた事実が、 RBSSが無関心との闘いに勝利したことを逆説的に示しているのかもしれないと思いました。
ISに支配された街で、死の危険と戦いながら虐殺や処刑の現実を伝える市民ジャーナリストたちのドキュメンタリーです。

ヘビーな内容なので一度見れば十分ですが、一度は見て欲しいです。
Yuki

Yukiの感想・評価

3.9
シリアにおける対ISメディア。ISの最盛期はプロパガンダのクオリティも凄くて見事に世界中の恐怖を煽っていたから、その時には本当に大事なプラットフォームだったんだなと思った。ただ想像以上に映画のクオリティが凄かったからどっから金が出てるんやろうかとちょっと疑問に思った。
イスラム国が制圧してるラッカでの話。
シリア内外で戦う市民ジャーナリスト軍団のRBSS。
常に死と隣り合わせ。
実情がわかるドキュメンタリー。
子供達のくだりにゾッとした。
観て良かったな。
怒りの涙が溢れる映画でした
国とか自由とか神様とかなんなんだろうと無宗教・ノンポリが多いこの国だからこそ考えてしまいます
ただ分かるのは人が人を殺めてはいけないという事。例え、神の名においても

一度観れば十分な映画だし、もう観たくないけれど、一度は観て欲しい映画だと思いました
残酷だけど目を背けたらダメな映像。これは現実です
SET

SETの感想・評価

5.0
世界情勢が混乱しまくってる今だからこそ観た方がいい映画。
この映画を観た後は、更に現状から目を背けたくなるが、目を背けないで真実を見極める力を養いたい。無知は恥というより、政治家や独裁者の恰好の餌食だ。犠牲になるのはいつも一般市民だ。
結局誰が得をしたのか。
何故繰り返すのか。
分からなくても分かろうとすることは大事なことだと思う。


スコアというか見たほうが良いレベルが☆5
緊迫感のあるドキュメンタリー。
こういう映像を観るといつも日本に産まれて良かったと思う。
mmmmmovie

mmmmmovieの感想・評価

4.8
国家のアサド政権に対し、反政府組織“IS=イスラム国”に侵略されたラッカ。残虐なイスラム国の惨殺に、命懸けで身を隠しながらその状況を撮影し、亡命者たちを通してネットから世界に発信し続けたRBSS(反イスラム国組織)の人々によるドキュメンタリー映像。

イスラム国に入らざるを得ない状況に追いやられた子どもたちの、洗脳による自爆の演習や、次々に殺され、たとえ亡命していたとしても執拗に命を狙われていく仲間たちの映像に胸が締め付けられる。そして無知すぎた自分が恥ずかしくなった。

2017年10月、アサド政権や米軍によりラッカからイスラム国は撤退し事実上の解散となったそうだが、映画中でも言われていたように、今もまだイスラム国の思想は続く。

イスラム国の思想、それは満たされない心を、武器を手にすることで人から奪い、殺すことで満たされようとする集団的思想。同じ人間であるということが信じられないが、環境によっては同じことが起こりえるという恐ろしさ。正義と倫理観と愛が、すべての人の心に広がりますように。
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