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ラッカは静かに虐殺されているのOSHOのレビュー・感想・評価

4.1
第二次世界大戦以降で最悪とも言われているシリア内戦。
2011年にはじまり、現在も続いている。

その内戦を撮影し続けたRBSS(ラッカは静かに虐殺されている)という名のジャーナリスト集団の制作したドキュメンタリー映画。

映画内でも一部、殺害されるシーンも流れるから観る場合は注意が必要。

シリアの地方都市ラッカでは人々はのどかに暮らしていた。40年の悪政が続き民主化運動が起きたら、それに便乗してIS(イスラム国)と名乗る一部の過激派が、ラッカを首都とした新国家をつくると宣言してしまう。

ISはラッカ市内で少しでも反対する人を虐殺し続けている。だけど、世界の大手メディアはそのことを報道しない。
世界の大手メディアが報道しないことに対して、RBSS(ラッカは静かに虐殺されている)として撮影し、FacebookやTwitter(X)などのインターネットで事実を報道し続ける。

RBSSの活動が成果を出し始めると、ISは、RBSSのメンバーやメンバーの家族を優先的に殺し始める。シリア国外に避難したRBSSのメンバーもISは殺していく。

そして、現在は、ISは欧米など世界各地でテロを起こしている。
この映画で発していた内容だけど、ISが勢力を伸ばしてきた2010年代前半に、各国政府や各国の大手メディアがISを無視、放置してきたことが、現在の世界各地でのISによるテロに繋がってきているのだと私も思った。
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