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赤い雪 Red Snowのnekomoriのレビュー・感想・評価

赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)
4.0
甲斐さやか監督の長編デビュー作でオリジナル作品。
キャスティングが見事にはまってた。
雪深い北国
降りしきる雪。全てを隠す雪。
被害者の兄と容疑者の娘。
曖昧な記憶の中の真実とは?
本当のことって何!?
永瀬正敏が無口な漆器職人で
所々挟まれる
漆の粘土のあるどろりとした赤が
人間の中で渦巻く血の因縁ように見える。
無表情で幸薄そうな顔の菜葉菜が
時折見せるニヤリとした笑い顔に狂気を感じる。
あれだけの演技をしたら
心身共におかしくなるんじゃ無いか
心配になるぐらいの怪演だった。
今時思い切り良く脱げる女優さんも珍しい。
今後が楽しみ。
甲斐監督が脚本を書いた後に書いた小説がある。
映画では描かれて無い部分も書かれているようで
読んでみたいと思った。
テーマが重く、アーティスティックな作品なので
好みは分かれると思う。
私は好きな作品。
重くシリアスな作品にちらりとイモトアヤコが出てるのは
びっくりだった。
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