カステラの貴公子

テリー・ギリアムのドン・キホーテのカステラの貴公子のレビュー・感想・評価

3.5
構想30年の中で9回も企画が流れ“映画史上最も呪われた企画”とまで言われていたものをようやく完成させたテリー・ギリアム念願の作品。

物語はCM監督が学生時代に映画を撮った村に行ったら、その映画でドン・キホーテを演じた老人が未だに自分のことをドン・キホーテだと思い込んでいてって話。
そしてその2人がひょんなことから同行する珍道中的な。
現代版「ドン・キホーテ」みたいな感じかな。
CM監督はサンチョだと思われてるし。

「ドン・キホーテ」に囚われた男を「ドン・キホーテ」に囚われた男が描くという皮肉というかある意味自虐?

頓挫した企画を追った「ロスト・イン・ラ・マンチャ」というドキュメンタリー映画もあるらしい。