このレビューはネタバレを含みます
ジェームズ・ガン監督の取捨選択能力の高さに脱帽です。
“彼らは悪党であり決死部隊”
ガン監督はこの設定をエンタメとしてフル活用。
初っ端カッコよく登場し、使いどころがあったであろうキャラを惜しみなくどんどん死なせていく。レジスタンスを含め安すぎる人の命。なのに描写が面白いから悲しむ要素がほぼない。
正に笑える地獄絵図。
他の作品ではチープになってしまいそうなラスボスもこの面々の敵としてはピッタリだった。
もちろん死に様がおかしいだけでは終わらず、メインとなる別働隊の多様な親子関係や底辺を生きるものの底力を見せてくれたりと多面的に楽しませてくれる。
前作とは異なりいい意味でハーレイ・クイン頼みになっていないので、気だるげな感じがかわいいラットキャッチャー2や陰キャの星・ポルカドットマン、「ナムナム」がかわいいキングシャーク……それぞれお気に入りのキャラが見付かるのではないかと。
唯一残念だったのはリック・フラッグ大佐が死んでしまった事。しかも明確に死んだ描写がされてるし。彼の死はちょっと唐突で色んな都合があったのかな?と邪推してしまった。