極悪非道の犯罪者集団が世界を救うお話
ちょうどタイミングが悪くてIMAX鑑賞を逃した本作。配信開始されたので見たんですが、「IMAXで見ておけば良かった...」と後悔した。
監督の処女作『トロメオ&ジュリエット』からノリが全く変わっていない。「ハリウッド製トロマ映画」という感想も間違っていなかった。本当にハリウッド製トロマ映画だった...
しかも、ただグロテスクな訳ではなくて、物語も演出も最高に良くなっている。『トロメオ&ジュリエット』が好きな自分にとっては、まさに最高以外のなのものでもない作品でした......
前作は決してつまらない訳ではないが、特に面白い訳でもなかった。正直前作は悪役という個性が全く生かされておらず、「ただのヒーロー映画」感が強かったのだ。ハーレイ以外のキャラクターもあまり立っていないし印象に残らない。
スースクのメンバーが心を分かち合ってグループとして強くなる、という見せ場のシーンも唐突感が強くてそこまで印象にも残らない。
しかし、今作はこれらの問題点が無くなっていた。
「悪役」という個性が発揮され、倫理的にアウトな行動や殺人を繰り返す。R15ということもあり、殺し方にも容赦が無い。敵も味方も無関係の市民もバンバン死んでいく。
ハーレイ以外のキャラクターも一人一人立っていて印象に残る。
「味方でも死ぬ」という要素のおかげで、どのキャラクターがいつ死んでもおかしくないという緊張感も生まれる。
あと、最初から最後までずっと人が死ぬのに、感動できる。ネズミ......デ○ズニー......
OPのテンションで笑ってしまった。頭が破裂し、その血でワーナーの文字を描く映画とか唯一無二の演出でしょ...
結局あのイタチは何だったのか