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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のmizukiのレビュー・感想・評価

4.5
芸術性がとても高く、ユーモア、優しさに溢れる作品だなあと感じました。なんて品位のある作品なんでしょうか…。清く正しく美しく、じゃん。

"スーサイドスクワッド(決死部隊)"の粋な解釈をみた気がする。一作目は、もっとこう、ネガティブで、掃いて捨てるほどいるクズを最前線に送り込んでる感?自尊心の低さを利用してる感が否めなかったなと。でも本作は、(最終的には)自ら志願して最前線に向かっている。「自分だからやれる、人々を救える」という、ポジティブな動機で向かっていた。見かけ上の自尊心ではなく(ナルシシズムではなく)、真の自尊心だったと思う。消防士や救急隊の方々を彷彿とさせるような場面だった。「やらなきゃいけないこと」という意識の元で行うならば自己犠牲・自殺行為だけど、人の幸せを自分の幸せと思い自ら施したいと思うならば、それは自己犠牲や自殺とは言わないのかなあと思う。愛ある行動かなって。
自殺は、自らの命をなくすことだけではないと思う。成長など、内面の変化が起こること全て、また外見の変化が起こること全て(髪を切ること、整形など)も全て自殺。自殺の後に良い結果があればいい。ちなみに命を落としたらそれっきりだから、本人にとっていい自殺も悪い自殺もない(法が変わったり、世界は変わるかもしれないけど)。変わることは、今の自分を殺すことだから、無理に変わる必要はないと思う。でもどうせ変わるなら、いい自殺にしたいですね。


ほっとくと無邪気に人をぱくぱく食べちゃうサメ(ナナウエ)かわいいなあ…。スタローンの無駄遣い笑笑 キャストに名前があったから楽しみにしていたら、サメ!
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